平野様がご指名です。

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Aｓｉｄｅ

「あ〜足りない〜

今月、、生きてけない」



通帳を見てため息をつく


私は高校2年生にして


天涯孤独だ



数ヶ月前


親は死んだ



一般的なごく普通の高校生だったのに


世間からは同情の目でみられる


親が残してた貯金で


この数カ月、生きてきた


が、


やばい


もう金がない


「今月のMyojoやばくない？！！」

クラスメイトの声が聞こえる


Myojoか


数ヶ月前は毎月買ってたのにな


今はそんな余裕、あるはずない



舞「A！！平野のポスターあげる！」


「え、いいの？」


舞「うん！Aが持ってた方が平野も喜ぶ！」



親友の舞香


天涯孤独だなんて言ってたけど


この子がいれば私は生きていける


私は


元平野担だ


それなりにお金も積んで


コンサート行ったりグッズ買ったり


楽しくヲタクをしていた


まあこれも


数ヶ月前までの話



もう今は


生きるだけで精一杯だ



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「時給いいバイトってないかな〜」


舞「夜のお仕事とか？笑」


「夜か〜」


舞「いや、冗談だからね？笑」



やるしかないよな〜


小銭しかない財布を覗いてまた私はため息をついた



「あの、、」


目眩がするくらいまぶしいネオン街


こわい



なんて言ってられない



私は生きていかなくちゃいけない



舞香に貰った菓子パンだけで乗り切った今日一日


グーグーなるお腹で



怪しげなドアを叩いた



「履歴書、、持ってきました」


ちょび髭のデブのおじさんが


私のことを怪訝そうに見つめる


「君、、未成年？」


「だめ、、ですか？」


「お酒は飲まないようにね」



こんなあっさりでいいのかな


そんなこんなで私は



現役JKでキャバ嬢やってる

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