プロ意識 ページ46
〇プロ意識
｢A！｣
回診を終え、医局で新しい患者さんのカルテを読んでた時
優哉が息を切らしながら私の名前を呼んだ
｢なに？笑｣
｢ばか！
唯人が、、唯人が運ばれてきた｣
｢え｣
頭が真っ白になる
理解不能
え、唯人？
なんで？
こういう時決まってフラッシュバックしてくるのは
白い部屋で
白い布を被されて横たわるママとパパの姿
｢どうしようっ、、私の唯人、、｣
｢あ、違うから！
唯人生きてるから！大丈夫！｣
｢え、、？｣
｢とりあえず点滴だけ打って様子見てる｣
なんだ、、
ほっと一息ついたものの
不安は残る
｢唯人ー？｣
優哉の言う通り
腕に点滴を繋がれて
眠る唯人
｢過労とストレスってところかな｣
優哉がカルテに何かを書き込みながら
そう告げた
中学生で過労なんて、、
と思う反面
やっぱり、と思う自分もいる
｢大丈夫
少し休めばよくなるよ｣
優哉は私の肩にポンと手を置いて部屋から出て行った
唯人の最近のスケジュール
えげつなかった
朝から雑誌の撮影して
そのまま学校いって
次の舞台のレッスンして
コンサート出て。
青白くてげっそりしてる唯人の頬にそっと触れる
｢ん、、ママ、、？｣
紫耀そっくりの顔
｢唯人？大丈夫？｣
自分がどこにいるのか分かってないみたい
｢ここ、病院だよ
唯人、倒れたの
覚えてる？｣
｢倒れた、、？
あぁ、1公演目終わって、舞台袖で
目の前真っ暗になって、全身の力が抜けて、、倒れた笑｣
ヘラヘラ笑う唯人は
事の重大さに気づいてないみたい
｢ママ、これ抜いていい？｣
｢は？｣
｢俺、もう行かなきゃ｣
唯人は腕に刺さってる点滴を抜こうとした
｢待って待って！何してるの？
今の唯人、これないとしんどくなっちゃうよ？｣
｢え？
だってもう2公演目始まっちゃう｣
あ然とする私
そうだ
この子
平野紫耀の息子だった
｢唯人、だめ
今日はお休みしよう｣
｢え？｣
｢うん、絶対だめ
ドクターストップ｣
｢何言ってるの？？｣
ほんとバカ
｢いい？唯人は今踊ったり歌ったりできる状態じゃないの
分かるでしょ？｣
紫耀に似て、少しキツめに言わないと全くいうことを聞かない
｢なんで？俺行かなきゃ、、｣
｢だめ｣
｢なんでよっ！俺のポジション誰がやるの？！俺、センターなんだよ？！ねえ！｣
そう必死に訴える唯人の目から留めなく溢れる涙
｢ほんとにダメだから｣
そう言うと拗ねたのか、布団に潜り込んだ
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りあ(プロフ) - だいすきです (2018年9月5日 0時) (
レス) id: 4353d7f99b (このIDを非表示/違反報告)
りの - この作品大好きで何度も読んでます。受験、応援しています。 (2018年9月2日 1時) (レス) id: 4018dff5ef (このIDを非表示/違反報告)
裕美(プロフ) - 受験頑張って下さい。この作品が大好きなので、また読めることを楽しみにしています。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 39537759d1 (このIDを非表示/違反報告)
りか - よっしゃあー！！！！！ひとみさん！おかえりなさい！！！待ってました！受験頑張れです！ (2018年6月5日 17時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 受験頑張ってください！私は中学受験なのですが受験って大変ですよね！テストの点で気持ちが沈んだりしあがったりして…受験を頑張って、また占ツクの作者さんになってくださいね！ずっとまってます！ (2018年6月1日 20時) (レス) id: e2b0b0d414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hitomi
| 作成日時：2018年3月26日 21時
