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友達以上、恋人未満…?*睦月 始* ページ44

「ご馳走様でした。」

『ごちそーさま!』

「2人とも、荷造りでしょ?片付けはやっておくから、早くやって来ちゃいな。…あ、A、迷惑かけちゃダメよ?」

『かけない!いってきまーす!』

「お邪魔しました…あと、今までお世話になりました。」


お母さんに深く頭を下げる始を、初めて見た。あ、ダジャレじゃないよ?


「良いのよもう…寮暮らしなら、誰か料理上手い人の1人や2人いるだろうから、安心ね。」

「おばさんの料理がきっと1番ですよ。」

「あら嬉しい。Aに持って行かせようかしら。」

「そうしてくれるとありがたいです。」


2人の会話を聞いていると、始が遠くに行ってしまうことが、はっきり自覚できる。

距離はそんなでも無いけど、きっともう滅多に会えない。

そんなことを考えてちょっぴりブルーになっていると、頭をポンッとされた。


「行くぞ。」

『んー。分かった。』


私たちは、すぐ隣の始の家へ向かった。


----------------------------------------------------


『久しぶりに来たなー…』

「そうだな、中3の冬以来か?」

『うん。勉強しに来た。』


荷造り…主に衣類を手伝いながら、たわいもない話をする。


『さーて、思春期男子のバイブルはどこかなー』

「なっ、お前、そういうこと堂々と言うなよ…」


顔を赤くしてる始ほど、可愛くて面白いものは無いと思う。


『じょーだんだよ。』

「あのなぁ、女なんだからそういうことペラペラ言うなよマジで…貰われねーぞ?」

『はいはい。』


私はやるせない気持ちを込めて、ダウンジャケットをダンボールに押し込んだ。

あんたにしか貰われたくないんだよバーカ!

っていう心のつぶやきも、押し込んだ。

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柿逢@みうる。 - 陽くんの、ドキドキが止まりませんでした!余裕たっぷりな陽くんが素敵すぎますね…!!股ドンとかされてみたいですね(変態) そしてGenau!が好き(突然) (2015年7月23日 5時) (レス) id: 11a84e1911 (このIDを非表示/違反報告)
紫鶯 - あわぁああああ!!吐血して良いですか!?(ゲホッ)病み始マジイケメン!!勿論、春聖母(笑)ホントここに文才の神居るわ……(笑)ありがとうございます!また良ければリクエストさせて下さい(*´∇`*) (2014年8月4日 3時) (レス) id: 8f41f4df89 (このIDを非表示/違反報告)
なでっ子 - いえいえ<m(__)m>私も変な言い方してしまってすいませんでした。これからも応援させてください<m(__)m>続編楽しみに待ってます<m(__)m>^^ (2014年8月1日 15時) (レス) id: a39f8fa092 (このIDを非表示/違反報告)
藍華(プロフ) - なでっ子さん» すみません、それは単なるミスです…申し訳ありません! (2014年7月31日 16時) (レス) id: a2cd4c3dee (このIDを非表示/違反報告)
なでっ子 - あ、そうじゃなくって、二話では始なのに。一話では新なんです (2014年7月31日 14時) (レス) id: 00c2e06e02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍華 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2013年6月24日 17時

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