【ツキウタ。】LOVE-SONGS【短編集】

一番星*如月　恋* ページ3

「……それで、愛がさぁ！！」

『あ、うん……。』

今、彼氏とレストランに来ています。

私の彼氏、如月恋は。

極度のシスコンです。

さっきから30分以上も、愛ちゃんのことを話してます。
妹といえど、女の子の話をされるのは、良い気分ではないです。

『ゴメン、恋。用事あるから帰る。』

「え？今日一日中ヒマなんじゃ……」

『思い出したの！！』

私は立ち上がると、レストランを飛び出した。
次々とあふれてくる涙を、袖で拭いながら。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

家について、自分の部屋に閉じこもった。

『何やってんだろ、私……。』

妹にまで嫉妬して。
落ち着いてみたら、おかしい。

『恋、怒ったよね………。』

ため息をつきながら、目を閉じようとした。
そのときだった。

〜♪

(ん…恋、かな……。)

ケータイを開く。

『…もしもし、Aです。』

「あ……A！！
　あの、今日、ホントごめん。」

『え………？』

「勘違いしないで。
　いくら愛が【好き】でもね。

　【愛してる】のは、Aだけだよ。」

『な……////
　あ、うん……////ありがと………//////』

「また今度、デートしようね、A！」

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