342：助かったお弁当 ページ42
僕 ユノです。
Aちゃんが出て行った。
お弁当が可哀想で 可哀想で...
僕は咄嗟にそれに手を伸ばした。
チャンミンは、つっ立ったまま。
「...いいの？追いかけなくて。」
せっせとおかずをお弁当箱に戻す。
戻したところで 食べるかどうかは迷うところだけど...
ウェットティッシュで床を拭いていると、
チャンミンは自分の部屋にかけ込んでしまった。
「...やれやれ もうすぐ出なくちゃいけないのに」
機嫌の悪いアイツほど、扱いにくい奴はいないんだ。
Aちゃんくらいじゃないかな。
チャンミンをこんなにもくるくると感情的にさせる人は。
僕でも ジェジュンでも ユチョンでも ジュンスでも...
本気で怒らせたり 泣かせたり 笑わせることは出来たけど、
こんなに繊細なチャンミンにしたことはなかったかな。
「あ〜 お弁当箱のフタ 割れちゃってるじゃん」
「あれ こっちは無傷だ よかった」
裏返ったもう１つのお弁当箱を拾った。
とりあえず、開けてみる...
「...チャンミン！」
チャンミンの部屋に入ると、Ｔシャツを脱いでいた。
「え... 何してるの？」
「何って... 仕事に行く支度に決まっているでしょう」
「見ての通り、着替えてるんですよ」
...泣いてるかと思った。
責任感強いからね。
チャンミンの仕事は、チャンミンしかできないから。
勿論 僕も同じなのだけど。
「ヒョンも早く着替えて 今日は一緒なんだから」
「僕に恥をかかせないでくださいよ」
やっぱり、機嫌は悪いんだね... はは...
...じゃなくって！
「チャンミン！これ、見てよ...」
「なぁんですか、もう... 早く支度...」
チャンミンは僕の差し出したものを見て固まった。
「ね？これ、チャンミンのじゃないっ？」
Aちゃんの作ったお弁当。
少し崩れちゃっていたけれど、
ギュウギュウに詰めてあったから 無事だった。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あっきー - みしょさん ズンちゃんの癒し笑顔、ユチョンの癒しの笑顔に負けませんよね(笑) いや、全員それぞれタイプが違うから、１番とか決められないけど。(笑) (2010年8月17日 11時) (
レス) id: d38dbda38d (このIDを非表示/違反報告)
あっきー - ゆちょまなさん ただいま！また、温かく見守ってやってください。 (2010年8月17日 11時) (レス) id: d38dbda38d (このIDを非表示/違反報告)
あっきー - ちゃなさん チャンミン・・・・。そうですよね。ありがとうございます。頑張ります。 (2010年8月17日 11時) (レス) id: d38dbda38d (このIDを非表示/違反報告)
あっきー - ＨＩＲＯさん 揺れまくりです(笑) ありがとうございます。これから書きます！ (2010年8月17日 11時) (レス) id: d38dbda38d (このIDを非表示/違反報告)
あっきー - ＫＴさん 無意識にジュンちゃんびいきに書いちゃっているかなぁ・・・と思ったり(笑)そろそろ、どうにかしなくちゃ。 (2010年8月17日 11時) (レス) id: d38dbda38d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
