10：次の恋へ ページ10
『ユチョン、しばらくオフらしいよ。』
『学園に来るんじゃない？』
女子学生の間でそんな噂が飛び交っていた。
「ねっ！A！ユチョンいるらしいね！」
学内のカフェでお茶を飲んでいると、
ミンジョンが興奮気味でやってきた。
「...らしいね。すごい噂ね。」
「あれ、興味なし？チャンミンが来ないから？」
「カシオペアはオールペンが基本でしょう？」
「ふふふっ そうね。」
「噂を聞きすぎて、話題に飽きちゃっただけよ。」
「ふぅん、相変わらずクールね。」
「あはは。それは、どうも〜」
そんな私の顔を覗きこんでくるミンジョン。
「...？」
『ん？』と微笑むAと反対に、
何か疑うような鋭い眼差し。
「なぁ〜んか、いつもと違うんだよね。」
「あれ、A...彼氏でも出来た？」
「ええ？そんなわけないじゃん。」
「私に男の縁ないの知ってるでしょ〜」
「それに、あんまり...恋はまだ...」
Aの過去の恋愛を知るミンジョンは、
何かを察して静かになった。
「まあいいけど、何かあったら報告してよね。」
「もっとガード緩く行けばいいのよ！Aは。」
「あはは...まあ、そのうち...ね。」
ミンジョン、多分何もないよ。
私、まだ前の恋にバイバイ出来てないんだ。
暫くは『チャンミン』に恋しているよ。
ふふふ...チャンミンペンなのに、
ユチョンに会ったせいで...危ないね(笑)
...『Love Bye Love』。
私はあんなに綺麗な大人の恋じゃなかった。
幼くて、自己中で我が儘で...
遠距離にはサッパリ耐えられなかった。
でも、そうなのに、どうして...
どうして次の恋に進めないのだろう...。
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革ベルト
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