23：迷惑電話 ページ23
「ユッチョン！Aさんと付き合ってるんだって？」
眠たい俺の耳に、ジュンスの大声が響く。
寝ぼけ半分でとった電話はジュンスからだった。
「ジュンスぅ〜？ ...迷惑電話止めてください。」
「うははははは〜 ユチョンのばかーっ」
「幸せなのか？Aさんと！」
「...んあ？ Aさん？友達になった〜...」
「へ？友達？じゃあ、仲直りってことか。」
「...んん？あっ Aのことか。」
「ああ、色々あって戻ったよ。」
「そうなのかぁ〜 そうかぁ〜」
「今ね、ヒョンに聞いて驚いたさ。」
ジェジュン...相変わらずおしゃべりだ...。
「ね、友達になったって言うのは誰？」
会話がたった数秒あいた間に、
ガーガーいびきをかき始めていた。
ジュンスが何度呼び掛けても起きそうにない。
突然怒鳴り声がユチョンを目覚めさせた。
「ユチョン！起きろっ！」
「何時だと思ってるんだーっ!!」
「人が朝からせっせと働いていると言うのに！」
「...んだよ...うるさいな。」
「チャンミンみたいな話し方しちゃって...」
「...そのチャンミンですけど？」
「っ!!!!!! まじで？チャンミンなの！？」
「ほぉ〜信じられないか？」
「だって...お前...チャンミ〜ンっ(ToT)」
「はっはっはっはっはっは〜」
電話口で高らかに笑うチャンミンが懐かしかった。
５人離れて暮らすようになってからは、
なかなか会うことも出来なくなったし、
仕事の中心地もそれぞれ違うようになった。
「なんでっ なんでチャンミンがいるの？」
「たまたま撮影場所がかぶったんだ。」
「突然どつかれたから暴漢かと思った〜にゃは〜」
ジュンスがおどけるとすぐに突っ込むチャンミン。
「チャンミン、お前はうるさいっ」
ジュンスの切り返しも、目に見える。
「ユチョン、来週韓国に戻るだろ？」
「そしたら飲みに行こうぜ〜い！」
『飲めないくせに』とすかさず入るﾂｯｺﾐ。
「むはっ OK！ 帰ったら連絡するわ。」
懐かしい２人のじゃれ合いに触れたユチョンは、
和やかな笑顔でもう１度眠りの世界へ...
「...あっ！そうだっ！」
ユチョンはもう１度携帯を開き、
ｶﾁｶﾁとメールを打つと、また眠った。
ラッキーアイテム
革ベルト
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