19：チャミペンな彼女 ページ19
「日本、気をつけて行ってきてくださいね。」
「自分に出来るだけの仕事はこなします。」
あれ...
何チャンミンみたいなこと言ってるんだろう。
「あははっファンからしてみたら、」
「チャンミンから聞こえそうな言葉っ ふふ。」
「っだ〜！ そうっすよね〜 今自分でも思った。」
「てか、Aちゃん、チャミペンかぁ〜」
「ふふふっ でも、オールペンが基本ですよ！」
電話越しの優しいﾄｰﾝの笑い声がくすぐったい。
良い子だな。
チャミペンって感じだ。
...って、どんなだ？
「...では、本当に、休んで下さい。」
「どうせ夜行性なんでしょう？」
「それで仕事してることが不思議ですよ！」
「むはっ 意外とタフだからね〜」
「あ〜...夜中の２〜３時に愛犬と散歩とか！」
「わんちゃんのほうが可哀想っ！」
「あっはっは〜 よく知ってるね！」
「恐いな〜どこで見られてるんだ？」
「トンペンは思う以上にすごいですよ！」
「私は犯罪が恐くて無理ですけどね。」
「第一、お金と時間と体力を費やせません。」
「むはっ ごもっとも〜」
「たまには早く家に帰って下さい。」
「どうせ外にいるんでしょう？」
「寝た方がいいですよ、てか、寝ろっ!!!!」
「ふぁっははははははははは...」
「あ〜おっかしい〜 チャンミンみたい。」
「も〜いい加減にしてください。」
「もはや、なぜ電話しているのかさえわかりません。」
「本当にミッキ ユチョンですかぁ？」
「あっはっはっはっは〜」
少し話して笑って、そして電話を切った。
「さ、素直に家に帰りますか。」
「わんちゃん達もゆっくり寝かせてあげなくちゃ〜♪」
少し心が軽くなったユチョンは、
今なら月明かりが希望の光に見えるような気がした。
「明後日から日本だ〜」
当分韓国にいるつもりだったけど、
来週撮影が始まるｼﾞｪｼﾞｭﾝﾋｮﾝのﾄﾞﾗﾏの挿入歌を、
急遽、手がけるように依頼がありその打ち合わせ。
本当に突然だよ〜
でも、なんだか良い曲がかけそうな気がするんだ。
優しいけど芯の強い、Aちゃんのおかげで。
そんなとこも、チャンミンみたい。
全然似てないけど、同じ温もりを感じるよ。
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革ベルト
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