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14：いつもと違うユチョン ページ14
「ユチョン、さっきから携帯気にしてるね。」
グラスを口につけたまま、
ジェジュンが首を傾げていた。
「...ん？そうかな。」
「誰？気になる子でも出来た？」
「ははっ そんなんじゃないよ。」
「...まあ、ある意味気になるかな。」
くしゃっと笑う優しい顔の奥に、
何かゾッとするものを感じたジェジュン。
「...そっ...かぁ...はは。」
「ユチョンに好かれる子は、羨ましいね。」
「...そう？そうじゃない人もいたけどね。」
「....」
ユチョンの冷静な返しに、何も言えなくなった。
それからもう少し飲んで、ユチョンと別れた。
...なんだろう？
いつもと違うユチョン。
俺達の歳で芸能界にいれば、
そりゃいくつかの恋をしている。
そして今フリーならば、
当然別れも経験しているわけで。
ハッキリ言ってユチョンは引きずるﾀｲﾌﾟだ。
切なさに耐えきれず、飲んで泣いて眠る。
今回もそんな風に傷が薄れてゆくんだと思った。
でも、別れ方の問題かな...
今回のユチョンは少し恐いんだ。
ユチョンはすごく良い男だ。
女性ならよくわかるはず。
だから、こっぴどい振り方をする子なんていなかった。
ああ、もうどうすればいいんだ。
早くユチョンに似合う子が現れればいいな...
俺には、見守るしかないのかな...
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革ベルト
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