同級生に片思い。 ページ1
私、A。
最近誕生日を向かえたばかりの15歳。
残念ながら、年齢=彼氏いない歴。
男の子にはモテない。
顔は普通だと自分で思うけど、たぶん問題は性格にある。
男子の前でも下ネタは言っちゃうし、私自身もノリは男子よりだと思う。
ようするに女子力がかけている。
うん、結構致命的。
好きな人はいないわけじゃない。
もちろんいるんだけど、行動はなかなかできない。
しよう、とは思うけど。
「おはよ、」
ネックウォーマーをして眠たげにしながらアイツがやってきた。
「ん、おはよ。今日も寝癖ひどいよ?」
色々考えていた私は爆発しそうな心を静めてそう言う。
「まじ?直してくんね?」
そう言って寝癖だらけの頭を私の身長に合わせるかのようにした。
どうやって寝たらこんなことになるのか。
「いいよ、」
私はそう言っていつも常備しているヘアスプレーをかけて軽く直す。
コイツが髪の毛直して、と一回言った日から常に持ち歩くようにした。
「はい、直ったよ。うち、天才じゃね?」
私がそう言って、頭1つ分より高いアイツを見る。
「いや、天才ではない。」
そう言ってアイツは先に学校に行ってしまった。
もう少しぐらい話しててくれてもいいのに。
どうせ、クラス一緒なんだから途中ぐらいまで一緒に登校したかったのに。
さらっといなくなってしまった。
そしてその背中を追いかけて私も歩を早める。
いつか、いつか、アイツに気持ちを伝えられる自分になろう。
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作者名:ライム。 | 作成日時:2019年12月4日 17時