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ミーちゃんと給湯室にやって来て、同僚達のお茶を用意しながら、金曜日に出来なかった話を切り出した
｢あのね、タカの事なんだけど…｣
恐る恐るミーちゃんの顔を見ると、その愛くるしい顔がみるみる曇っていく
｢あたしね、好きな人がいるんだ｣
ミ｢えっ？｣
ミーちゃんは急須から視線を上げると、大きな目を更に大きくさせて、パチパチと瞬きをしている
｢片想いだし、叶うはずないのは分かってるんだけど…どうしても、彼じゃなきゃダメなの｣
ミ｢Aさん…｣
｢だから、あたしとタカはこれからもただの同僚だから！｣
ミ｢でも板谷さん…Aさんのこと諦めないって…｣
｢それは…タカの想いは本当に嬉しいけど、でもあたしが好きなのは彼だけだから。いつか、タカにも分かってもらうしかないって思ってる｣
ミ｢そう…ですよね…｣
｢ミーちゃんも…タカしか見えないんでしょ？｣
ミ｢はい…Aさんが好きだって言われたけど…諦められないんです…｣
｢なら諦めなきゃいいんだよ！｣
ミ｢えっ…？｣
｢あたしの恋はさ、本当に叶う確率なんてこれっぽっちもなくて…でも諦めたくないから。だから頑張るって決めたの。
だからさ、お互い頑張ろう？｣
ミ｢Aさん……はいっ！いつか絶対Aさんより素敵な女性になって、板谷さんを振り向かせてみせます！｣
｢そんな！ミーちゃんはあたしなんかよりずっと素敵な女性じゃない！｣
ミ｢いえ、Aさん…最近更に綺麗になったから…その彼に恋してたからだったんですね？｣
｢そう…かな…？｣
ミ｢はい！！｣
．
ミーちゃんみたいに、明るくて可愛くて真っ直ぐだったら、大野さんも振り向いてくれるだろうか？
そんなことを思った、月曜の朝だった
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作者名：紗愛(サラ) | 作成日時：2012年1月17日 8時
