出逢った頃のように３ (ページ5)

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―智Side―

大｢ねぇ翔くん、これをどうすんの？｣

櫻｢そこにある封筒入れたら封してホテルの従業員に渡すんだよ。んで、Aちゃんがチェックアウトするときにフロントで渡して貰うの｣

大｢フロントで？そんなんでAちゃんに渡してくれんの？部屋もわかんねぇのに…｣

櫻｢まぁ、一般客ならわかんねぇけど、智くんなら大丈夫っしょ｣

大｢おれ？｣

櫻｢俺達は職業柄、おおっぴらに出来ねぇ事も多いからさ。そこら辺は分かってくれると思うよ？｣

大｢そうかなぁ…｣

櫻｢普段はプライベートもねぇし、有名税だとか言って好き放題騒がれてんだからさ、こんな時くらいネームバリュー利用してもバチ当たんないっしょ！｣

大｢翔くん…もしかしてコレ経験者…？｣

櫻｢うっ…まぁまぁそこら辺はスルーしてもらって！笑｣

大｢んふふ、ありがとね、助かった…｣

櫻｢もう夜中だから、朝一でフロント電話すれば誰かソレ取りに来てくれるはずだから｣

大｢ん。ぁかった｣

櫻｢来るといいね、彼女？｣

大｢ん……ってアレ？読んだの？｣

櫻｢ちがっ…！見えたの！偶然チラっと見えたの！！｣

大｢勝手に読むなよ…｣

櫻｢いやだからね、聞いてた？智くんがヒラヒラ持ってっからね、偶然見えたんだってば！！｣

大｢じゃあそーゆーことにしとく｣

櫻｢ありがとう…え？ありがとうっておかしくね？｣

大｢んふふ｣

．

．

明後日

．

Aちゃん

．

来てくれるかな…？