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身体の為にもたまにはお弁当じゃなくヘルシーな物でも買おう
いつものようにコンビニに寄ると、帽子を被ってマスクをしている男性客を見つける
大｢あ｣
｢こんばんは、よくお会いしますね？｣
名前を聞かれたあの夜以来久しぶりに逢えたことが妙に嬉しくて、思わず笑顔になる
大｢だね｣
けれど、彼はそう呟いただけで、お弁当コーナーから小振りの弁当を一つ選びレジへ向かった
なんだか…
浮かれた自分が恥ずかしい…
恥ずかしいやら情けないやらで赤くなる頬を隠すように、俯きがちにカゴにサラダを４つ入れレジへ行くと、既に彼の姿はなかった
．
会計を済ませ、がっかりする気持ちをふるい落とすように頭を振ると、またズキンと痛みが走る
早く帰ってサラダを食べたら薬を飲んで寝よう
そう思ってコンビニを後にすると、少し離れた外壁に寄り掛かる彼の姿があった
｢あっ…｣
思わず声が漏れると彼はこちらを向き、あたしの少し前をゆっくりと歩きだす
｢あの…！｣
大｢なに？｣
｢もしかして…待っててくれたりしました？｣
大｢……｣
｢あっすみません！なわけないですよね！｣
大｢だって一人でしょ？｣
｢え？あ、はい｣
大｢夜道危なくない？どーせ同じ方角なんだし｣
｢あ…｣
テレビで見るより低い声で、しかもどことなくつっけんどんなその言葉の裏側には、実は彼の優しさが滲み出ているような気がした
｢優しいんですね｣
大｢別に。ただ歩いてるだけだし｣
｢それでも…ありがとうございます｣
大｢だから何もしてねぇってば｣
｢いえ、大野さんのマイナスイオンに癒されてますよ？実際、頭痛も消えてるし｣
大｢…？頭痛ぇの？｣
｢はい。病院に行ったらストレスが原因だと診断されました｣
大｢ストレス…｣
｢曖昧ですよね｣
大｢じゃあこれあげる｣
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革ベルト
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作者名：紗愛(サラ) | 作成日時：2012年1月2日 22時
