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数日後
ランチの後、自販機コーナーでミネラルウォーターを買って鎮痛剤を２錠飲み干すと、後ろからタカの声がした
孝｢なぁお前大丈夫なの？｣
｢ん？何が？｣
孝｢何がってそれ、また頭痛薬だろ。ここんとこずっとじゃん｣
｢ん、なんか手放せなくなっちゃって｣
孝｢いい加減医者行った方が良くねぇ？そのうち胃まで壊すぞ｣
｢分かってるんだけど…なかなかね。なんか面倒くさくて｣
孝｢んなこと言ってる場合じゃねぇだろ！頭痛のせいで仕事ミスしたんじゃねえ？｣
｢あぁ、こないだの…そうだね、今日行ってくるよ｣
孝｢お前さ、なんかあったら言えよ？｣
｢うん、ありがとう！頼りにしてるよ、同期！
じゃああたし先行くわ｣
孝｢あぁ…
って、同期としてじゃねぇんだけどな…｣
．
．
．
医｢ストレスでしょう｣
｢ストレスですか！？｣
医｢不規則な生活や偏った食生活、ストレスやホルモンバランスの崩れも頭痛の要因になりますから。
一般的に、緊張型頭痛と呼ばれるものですので、抗不安薬を処方しておきましょう｣
｢はぁ…｣
．
．
仕事帰りに初めて寄ったクリニックは、内装こそ清潔感があり好感が持てたものの、診察室にいた若いドクターは聴診器すら当てることなく
あたしの職業や生活習慣を聞いただけでそう診断した
｢しかも抗不安薬って…
別に不安とかないんですけど｣
よりによってとんちんかんな医者に当たってしまった
この世に生きる全ての人で、ストレスなく生きている人間などいるのだろうか
だとしたら、みんなストレスからくる頭痛に悩まされているはずだ
あのクリニックにはもう二度と行くのはやめよう
そう誓って、家路を急いだ
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：紗愛(サラ) | 作成日時：2012年1月2日 22時
