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社員食堂のテーブル、俺の隣でにっこにこしながら弁当の包みをあける上司。
「佐久間さん、今日も愛妻弁当っすか？」
「そうだよん、愛する嫁が毎日作ってくれんの！」
じゃじゃーん！という掛け声と共に蓋が開かれると、色とりどりのおかずがバランスよく入っている。
「すげえ、めっちゃうまそう」
「だろー？マジで美味いから！いただきまーす！」
律儀に手をパチンと合わせると、佐久間さんはモグモグとおいしそうに弁当を頬張りはじめた。俺は社員食堂の��ビーフカレー 500円��の付け合わせであるサラダに手をつける。
「いいですね、俺も愛妻弁当憧れるなあ」
「めめも結婚すればいいじゃん。結婚生活、マジで幸せだよ」
「ふはっ、この前別れたばっかの奴にそれ言います？」
佐久間さんは「あっやべ！そうだった」と舌を出して笑う。
「めめはイケメンなんだからさあ、相手には困らないでしょ？」
「んー、でも社内の人は嫌なんすよね。佐久間さんは奥さんとどうやって出会ったんですか？」
「俺？俺はね、ディスティニー！！！」
ピースサインを上に突き上げてデカい声で言うもんだから、周りの人たちが俺らを見てクスクスと笑っている。
「…ちょ、声でかいですって」
「にゃはは！」
佐久間さんは俺の上司で、入社当初から俺のことを「めめ」と呼んでめちゃくちゃ可愛がってくれてる。こんなにおちゃらけた人だけどよく気が利くし仕事ができるし、社内の人望も厚い。
「佐久間さんはマジで勝ち組です」
「んー？」
「若くして昇進してるし、仕事バリバリできんのに俺みたいな後輩にも優しいし、結婚して幸せな生活送って…すげえ羨ましい」
すぐ近くで見ているからこそ分かる、この人の凄さ。
俺はずっと、尊敬と羨望の眼差しで佐久間さんを見ている。
「俺、佐久間さんみたいになりたい」
卵焼きを口いっぱいに頬張った佐久間さんが、目をパチクリさせてこちらを見てくる。
「…ふぇふぇ」
「それ食べ終わってから喋ってください」
「……ふいまへん」
もぐもぐと一生懸命口を動かしてゴクン、と飲み込むと、佐久間さんは俺の目をジッと見た。
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藤野(プロフ) - まままさん» まままさま、こちらも読んでくださっていたなんて嬉しいです！♡これからは「惚れるな危険」も更新していきますので、どうぞよろしくお願いします〜！ (2022年4月4日 9時) (
レス) id: 598697b442 (このIDを非表示/違反報告)
藤野(プロフ) - chipmxxxさん» chipmxxxさま、うれしいお言葉ありがとうございます…（ ; ; ）♡黄さんの略奪愛、構想が溢れてきます…！笑 ぜひそのうち書きたいです♡ (2022年4月4日 9時) (レス) id: 598697b442 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - 完結おめでとうごぞいます！！大好きなお話でした💗惚れるな危険も楽しみにしていますね！ (2022年4月3日 20時) (レス) @page43 id: fad7eeb188 (このIDを非表示/違反報告)
chipmxxx(プロフ) - 最高の作品でした！こういうお話大好きです(笑)良かったらめめとひーくんで、めめの彼女にひーくんが一目惚れしてどうにか略奪出来ないかって頑張るお話読んでみたいです！！！ (2022年4月3日 11時) (レス) @page43 id: 1d97c6ec44 (このIDを非表示/違反報告)
藤野(プロフ) - なかさん» なかさま初めまして！ありがとうございます…（ ; ; ）想像できるようにうまく書けているのか不安だったので、そう言っていただけて嬉しいです…！とっても励みになります（ ; ; ）完結までどうぞよろしくお願いします！ (2021年10月23日 9時) (レス) id: 598697b442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤野
| 作成日時：2021年10月4日 2時
