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＊
オフの日は余計にAのことを考えるからしんどい。早く一日が終わってくれ、と願いながらベッドに横たわる。
ピンポーン、とインターホンが鳴り
家にやってきたのは涼太だった。
手には紙袋を提げている。
「翔太が屍みたいになってるんじゃないかと思ってさ」
「…涼太ぁ……もう無理………」
涼太は子どもみたいに泣きつく俺をヨシヨシ、と撫でたあと、紙袋からいろんな食べ物を出し始めた。
「どうせロクな食事もしてないんだろ。これ作ってきたから食べて」
「ありがとう…まじで好き」
「Aさんと別れて辛いと思うけど、ご飯はちゃんと食べること」
「いや別れてないんですけど」
うん、別れてない。
ただ連絡をとっていないだけ。
「連絡とらなくなって、どのくらいだっけ？」
「…2ヶ月、半」
「律儀にふっかの言うこと守ってるんだ…」
「だって、そうしたらAから連絡くるって言うから！」
深澤に言われたのは、
「絶対に翔太からは連絡しないこと」。
鬼のように来てた連絡が急に途絶えたら向こうは不安になるから、だの
追われなくなったら追いたくなるのが女心だ、だの
それらしい理由を並べられて俺は納得してしまった。
極めつけに「もし連絡取ったら…Aちゃんは貰うからね」と脅されて、俺は何もできなくなった。
…その後、まったく音沙汰なし。
深澤に問い詰めても「絶対に連絡が来る、とは言ってません〜」とヘラヘラするばかり。
何度もAへのLINEを打っては消して、何度も電話番号をタップしようとしてはやめた。
「翔太はよく我慢できるよね…俺なら自然消滅かもって思っちゃう」と涼太は言った。
側から見たら、今のAと俺は完全に終わった関係なんだろう。
でもこのまま終わるなんて嫌すぎて。
「少しでも可能性があるなら、待ってる」
「…そっか。翔太がいいなら、いいんだ」
でもね、と涼太は続ける。
「このままだと、本当にふっかに盗られちゃうよ」
深澤から聞いた話というのを、涼太は俺の顔色を伺いながら話し始めた。
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藤野(プロフ) - chipmxxxさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）最後の一言に含みを持たせてしまいました。そのうち短編でその後を書こうかとも思っております…！ (2021年9月21日 15時) (
レス) id: 598697b442 (このIDを非表示/違反報告)
chipmxxx(プロフ) - まず、完結おめでとうございます！！でも、、最後の一言が気になります！！もしや続編！？って思っちゃいました（ ; ; ） (2021年9月20日 22時) (レス) id: 02094a77bb (このIDを非表示/違反報告)
藤野(プロフ) - たぬさん» ありがとうございます…大好きな作品だなんて本当に嬉しいです（ ; ; ）最後はハッピーエンドにしたかったので、そう言っていただけると救われます。これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします…！ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 598697b442 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ - 完結おめでとうございます！とっても大好きな作品でした。青さんとのすれ違いで苦しんだ分ハッピーエンドになれてよかったです！また次作なども楽しみに応援しています。 (2021年9月20日 10時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
藤野(プロフ) - yucco0818さん» お読みいただきありがとうございました！紫さんの切なさを感じていただけて嬉しいです（ ; ; ）短編集は全体公開としましたので、いつでもお読みいただけます！よろしくお願いします。 (2021年9月19日 8時) (レス) id: 598697b442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤野
| 作成日時：2021年8月31日 15時
