31話 ページ33
ゲンside
『怪我してるの?』
「グルルルル」
『怖いわよね・・・ちょっと待ってね』
クナイを取り出しAちゃんは手を切る
ゲン
「ちょ!!?」
黙れと言うように口元に手を持っていくAちゃんは綺麗で
ポーチらしきものから包帯をだし自分の手に巻き始めた
『こうしてあげたいの。ダメかな?』
熊は驚くことに怪我をしている手を差し出し
座った
『いいこだねすぐ終わるから。』
「クルルル」
『よしできた。子供と早くおいき。あとあっちに行ってはダメ。怪我させられる。』
「ぺこっ」とお辞儀をしてくまの親子は去っていった
ゲン
「優しすぎでしょ。下手すれば食べられてたんだよ!?」
Aちゃんに詰め寄り叱る
『だってあのくまの子供、お母さんを元気づけるために食べ物探してたって感じたらいてもたっても居られなかった』
ゲン
「君らは優しすぎるよ。その優しさは自らを殺す。」
『それでもいい。意地悪な人よりも損してまででもやさしくなりたいの。その方が素敵じゃない?』
ゲン
「君たちは何処までも・・・」
少し前に羽京ちゃんとも話したが同じ答えが返ってきた。
似た者夫婦ってまさにこんな感じなんだろうな
だから今回こっそり護衛(されてるのは僕だけど)羽京ちゃん頼んだんだよね
『ゲンくん?』
ゲン
「早く行こ!Aちゃん〜」
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作者名:ある | 作成日時:2021年2月6日 5時