26話 ページ28
杠ちゃんと、報告に帰って来たボロボロのゲンくんから彼が復活したことを聞いたけど、
会いに行くことも出来ずズルズル1週間かかってしまった
今日も誰もいないし、
おそらく見つからないお気に入りの場所で満月をみながら
『No wh○re to t○rn〜♪
No wh○re to h○de〜♪』
1人で歌っても寂しくなるだけで、満たされなかった
『会いたいきょーくん』
「A。僕も会いたかったな」
聞こえるはずのない声が聞こえて
振り向く
『なんで…』
お揃いの銀髪とふたつのエメラルドが月明かりでキラキラ輝く
「僕耳がいいんだ。
歌ってるのはずっと聞こえてた。
A僕も会いたかった
今日は
心が満たされてくこの笑顔ずっと見たかったんだな
『
月明かりの中影が以前は女の方からだったが今度は男の方から重なる
羽京
「ははw嬉しい。また会えて安心した。
やっぱAが隣にいないと落ち着かないよ」
ギューッと苦しくない力加減で抱きしめてくれる
『私も・・・
きょーくんが動いてないとこうやって抱きしめてくれないから・・・
その・・・
えっと・・・
寂しかった・・・
な・・・
っと・・・』
羽京
「・・・はぁ・・・ずるい・・・可愛すぎでしょ・・・
司からAが死んだって聞いた時気が気じゃなかったんだからね・・・」
『私も、きょーくんの石像見つけた時不安だったよ』
羽京
「杠さんが色々くれた時すぐ君がこれらを作ったんだってわかった。
それに起きた日の夜に歌声聞こえてきた時耳疑ったよ。
しかも僕だけに聞こえる大きさで毎日・・・ね」
『聞こえてたんなら会いに来てくれても・・・』
羽京
「僕、Aが生きていたとしても
司の石像破壊の黙認もあって
卑怯者の僕はAに合わせる顔なかったんだ・・・
でも、昨日Aと杠さんが、司が壊した石像を直してるのを見て・・・ん!?」
襟を引っ張りキスをし言葉を上書きする
『ん。
きょーくん。
1回黙って。
逆らえない中、それを黙認したぐらいで私が大好きな人を卑怯者って思うわけないじゃない。』
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作者名:ある | 作成日時:2021年2月6日 5時