とある施設の職員さん4[2j3j] (ページ35)

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132話ページ35

甲斐田
「ありがとうございました。」

黛
「これは穢れ?の時飲ませるって言ってたけど具体的にどう飲ませるの?」

甲斐田
「本来穢れと言うのは

魔のことを指す言葉でした。

それを払う祓魔師は穢れを受け

徐々に蓄積させ暴走してしまいます

暴走を止めるには契約者の血が必要になりますが

他者の血でもいいのですがそれだとどうしても不十分なのです

基本は術で血を飴に練り込んで貰います

それを食べさせます」

『美味しいの?』

甲斐田
「食べてみる?」

『うん。』

甲斐田
「じゃあはい」

程よく甘さがある血の味だった

『なんだろ…甘い血の味だ』

黛
「だしな?」

そう言ってハンカチをくれたけどもったいない気がしてそのままでいいと言おうとした時隣から大声が出てびっくりする

甲斐田
「あ!

大事な説明忘れてた好きな味を想像するとその味になるよ」

イチゴ味を思い浮かべてみる

『ほんとだ!イチゴ味になった!!!」

ハッカ味を思い浮かべてみると本当にスースーする飴になり面白かった

黛
「それは食べて体に影響は無いの？」

甲斐田
「ええ、影響はないですよ

基本は接種者の体に作用するというより魔力核のような器官に吸収され、穢れに作用して浄化を行います」

『そんなすごいんだこれ』

黛
「なかなか興味深いね

定期的に血液とったほうがいい？」

甲斐田
「いえ、この一回のみで大丈夫です。

僕の術式に血液データが記録されたのでそれを使って作成するので飴とか必要なものを少し補充するだけでできるんですよ

契約者の負担を軽減できるように開発しました！」

「『晴くん/甲斐田くん実はすごい人…!?」』

甲斐田
「へへへっそんな褒めないでくださいよぉ～」