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118話おねむ ページ21

『何の匂い?』





「花みたいな匂い」





『柔軟剤かな?』




ベットに座りながらゆっくりするのが日課だ


[Prr]



「電話だ。少し出てくる。」




『ここで出てもいいよ?』




さっきの来てもだし…






「すぐ戻るよ。大丈夫」





『うん…』



頭撫でてくれるけど無性に寂しい




「少しだけだから待てる?」


しゃがんで目を合わせてくれた


『うん…まてるよ大人だもん…』






「いいこ。」





行ってしまって数分




昔のことがフラッシュバックしてしまって、ボロボロ






『かぃ…ひとり…やだぁ…』



ふわっと大好きな匂いと温かさに包まれた




「このまま話しててもいい?」




『ごめん……なさ…あのね…昔のこと思い出しちゃって…』





「大丈夫だよ。


1人にしないから大丈夫。


俺もハヤトもそばにいるよ


甲斐田くんが、Aに薬あるかだって」





『ん。これ。』








「不安定なのは副作用なんだって。少し強いののはずが強力なやつだったみたいだから飲んでだって」




『うん…』


飲むと最初と同じくりんごの味がした



「座る?」



『お話の邪魔ならない?』



「大丈夫どうせ甲斐田くんだし、Aのこと優先しても怒らないでしょ」




『ん。じゃあ膝借りる…』



膝に座って灰くんの胸板に顔を埋める





「甲斐田くんAが不安定だから早めに要件聞きたい。




うん。






えっと…甘い花みたいな匂いなんの花だったかは分からないな




え。うん。うん。






わかった。今度来る時にお願いしてもいい?」



首の下をなでなでされるのはなんだか幸せで頭がぼーっとしてくる


『ぅ〜……』





「A少しだけ俺のイヤホンつけてくれる?半分は心臓の音聞いててもいいからね



あと、眠いなら寝ていいよ」





『うん…』




とくっとくっとくっとくっ






落ち着く




(なんか依存してるみたいになってるかも……)

119話※過去(注意書き忘れてました→←117話配信



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ある | 作成日時:2021年11月13日 17時

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