78話 ページ20
神田
「あ。ちょっとわかるかもw」
渋谷
「あ、誰のこと思い浮かべましたー?」
お二人が軽い言い合いをしているにも関わらず眠そうにしている景くん
『景くん少しテーブルに突っ伏して少し寝ようね』
コクっと頷いたのでゆっくり頭を少し支えてやりながら机に突っ伏させ、
私の彼には小さいカーディガンをかけた
神田
「あ。寝てる」
『これで帰るまで寝かせとけば多少マシになってると思いますよ！』
神田
「ほんとにありがとうございます。助かりました
カーディガンいいんですか？」
『はい。今日暖かいので･･･あ、でも同期に言えば予備を持ってもらってるのでそれ着ます』
神田
「ならいいけどw風邪ひかないでくださいね」
渋谷
「そういえば･･･桜魔皇国って地獄か天国か言ったらどっちに分類されるの?」
『んー･･･一歩間違えたら地獄ですし、見た目だけで言ったら天国ですし･･･
昼と夜の狭間を逢魔が時って言うように
桜魔皇国は天国と地獄の狭間、逢魔が時のようなものでしょうか･･･』
神田
「結構厳しい世界なんだね」
少し解けた景くんの髪をそっと耳にかけて、その手を頭に持ってって撫でた
『ええ。特に彼はその狭間の均衡を維持するお仕事をしてますからね
私も近々その仕事に土日だけですが身を置こうと思ってます』
渋谷
「え?」
「メロンソーダお持ちしましたー」
『ありがとうございます』
神田
「それは長尾くんも同意の上?」
『はい。だいぶ止められましたけど･･･納得していただきました。もしもの時は景くんをよろしくお願いします』
神田さんの目が少し開いて寝てる景くんの方を見据えていたように見えたけどすぐに目線を外したので気の所為だろう
神田
「ほんとにありがとうございました」
『はい!こちらこそ景くんがお世話になります。もしまた何かあれば、仰ってください。』
そう言って車椅子を動かそうとしたらいつの間にか後ろに来ていた渋谷さんが押してくださった
渋谷
「俺押しますよどこ行きたいですか?」
『あー･･･出来れば･･･薄紫の髪の、新人の方にお願いしたいです』
渋谷
「わかりました!
メロンソーダしっかり持ってくださいね。
じゃあ行きますよ！」
ゆっくり無理のないスピードで行ってくれてメロンソーダも無事だった
[渋谷さんと神田さん口調が怪しい･･･]
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作者名：ある | 作成日時：2021年9月8日 2時
