65話 ページ7
葛葉さんは自販機近くの椅子の所に車椅子を置いてくれた
ちょっと待ってろとなんの躊躇いもなくいちごミルクとココアを買った
葛葉
「どっち飲む?」
なんとなくだけどおそらくもうどっちをとるかなんてわかりきってるのだろう。
『じゃあ・・・ココアの方をお願いします』
葛葉
「ん。んで話って?」
『率直に言います。葛葉さんは師匠ですよね?』
葛葉
「ごふっ・・・なんでそうおもった?」
『私は師匠の記憶を少し残ったままでした
どこか掴めない不思議な人だけど優しい人だったのは覚えてました。
元々葛葉さんにとても似ているような気がしてました。
確証を得たのはこの呪具を見た時に"効力上がってる"と仰ってたのでブレスレットの方もご存知だったのではないかと思いまして。
私は、コンビニに行った時も初配信の時もダボッとした服だったのでブレスレットは見えてなかったはずですから』
葛葉
「天然の癖に妙に感が鋭いとこは相変わらずだな。
そーだよ俺が師匠だ。
黛には言うんじゃねえぞ」
『分かってます師匠。
この呪具は高価と聞きました。
それを幼い私と灰くんに持たせてくれたのはどうしてなんですか?』
葛葉
「それは・・・お前がこうなるって知ってたからだ・・・。
未然に防げなかったのは心苦しいがな・・・」
『おかげで生きてます。師匠本当にありがとうございました』
葛葉
「俺、葛葉でいいよ」
『葛葉くん!』
葛葉
「・・・くん呼びなれねえ・・・w」
『・・・じゃあ・・・葛葉ちゃん・・・?』
葛葉
「そういうことじゃねえww」
「なんや!?葛葉が女の子と話してる!」
「うわマジじゃん!やばー」
葛葉
「なんでお前らここにいんだよ椎名、笹木!!」
笹木
「私らの事務所でもあるんやから会うこともあるやろが!」
椎名
「君スタッフさんとか?」
『改めて・・・花袋Aと申します。よろしくお願いします!』
笹木
「女の子やったんか!!!??」
椎名
「仲良くしよーな」
『はい!ぜひ!』
葛葉
「たくっ・・・」
『どうして私が呪いを被ることがわかってたんですか?』
葛葉
「それは・・・言えない。言ったところで信じて貰えないだろうし」
『なら深くは聞かないです。』
葛葉
「覚悟出来たら言うわ。」
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作者名:ある | 作成日時:2021年9月8日 2時