Wings2～いつか飛びたつその日まで～ (ページ42)

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いつも他人に無関心なようで実は結構観察してるユンギ

私がジンに対して避けていることももちろんお見通しで

それが何故なのかも粗方見抜かれていた。

A「たぶんね、結構最初の頃からジンのこと気になってたんだと思う。でもさ、デビューも決まってたし、おr…私は誰から見ても男で、同じグループのメンバーで長男で、恋愛なんてもちろん、“男”である自分が同じメンバーの男を好きになるなんてあってはならないって、自分でわざと気づかないふりしてきたんだ」

SG「なるほど…」

A「私の次に年長者で、実質長男なのに

ときどき子供なんじゃないかと思うほど、いつもピュアで

一緒にグルメ雑誌見たりしてるときなんてほんとに目を輝かせてて

「今度これ一緒に食べに行こう」なんて言ってる姿はほんとに嬉しそうで

ダンスは苦手なのに、みんなの足をひっぱっちゃいけないってすごく努力してる姿はひたむきで

ほんとはすごくイケメンなのにそれを鼻にかけることもなく、むしろネタにして自嘲してたり

私には到底出せないようなほんわかした暖かい空気をまとっているところとか

私にはないものばかりを持っていて

なんていうか、ジンが笑ってくれると心が暖かくなるんだ」

SG「それさ、直接ジニヒョンに言ってやれよ」

ユンギは眉を少し下げて、子供に笑いかけるような顔をしてた。

A「言えるわけないじゃん！…言えないから、言っちゃダメだから、これ以上気持ちが深くならないように避けてるのに…」

ユンギに気持ちをぶちまけたことで、完全に私の気持ちが確定してしまった

ーー私はジンが好きだ。ね

SG「ジニヒョンならちゃんと受け止めてくれるさ」

ユンギの言葉には

不思議と安心した。