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私たちは会議室を出て練習室に向かった。
彼らはすでに7人で苦楽をともにしてきている。
私には到底わかるはずもない絆がすでに出来上がっていることだろう。
まだデビュー日までは少し先だと言っても、デビューまでにそんな中に私がうまく馴染めるんだろうか。
ましてや私は女だってことも隠し続けなければいけない。
そもそも現時点ですでに、彼らに受け入れられていないんじゃないか…
だって、今日会ってから今までに自己紹介以外に彼らと会話なんて一言も交わしていない。
そんなマイナスなことばかりをグルグルと考えながら、私は彼らの一番後ろを歩いていた。
すると突然ポンっと肩を叩かれ話しかけられた。
TH「ねぇ、ミナムヒョン！俺たち秘密兵器だって‼イヒヒッ‼なんか特別な感じしない⁈」
ふと顔を上げると、口を四角くして目を輝かせているテヒョンくんの顔が隣にあった。
A「ヒョ、ヒョン⁈」
突然のことにどもってしまった。
TH「うん？だって、ミナムヒョン最年長でしょ⁈」
そ、そっか。
彼らの中ではすでに何の疑いもなく私は男なんだ。
A「そ、そうだね…なんだか、ヒョン呼びされるの慣れてなくてw」
ヒョン…か。
でもヒョン呼びしてくれるってことは、少しは受け入れられてると思ってもいいのかな。
TH「ねえねぇ、俺のことはテテって呼んでよ‼あ、それか百獣の王でもいいよ！イヒヒッ」
ひゃ、百獣の王⁈
やっぱりこの子、イケメンだけどだいぶキャラ濃そうだなwww
練習室に着き、靴を練習履きに履き替えた。
ストレッチして体をほぐす。
私が股関節周りをほぐすために開脚していると、ジミンくんの糸目が3倍くらいの大きさになっていた。
JM「す、すげー！ミナムヒョンめっちゃ柔らかいね‼しかも足長っ‼」
A「えっ、あ、あぁ。長くはないけど…。体、柔らかいと怪我とかしにくいから…」
ジミンくんもヒョン呼び…
JM「いや、ヒョン絶対足長いよ‼うらやましい！」
そう言ってまたふにゃふにゃの笑顔になるジミンくんに、少し緊張がほぐれる。
とは言え、鏡に映る自分の顔はまだ緊張と不安で固まっているように見える。
JH「とりあえずじゃあミナムヒョン、適当に音楽かけるから何か踊ってみてもらっていい？何か好きな曲とかある？」
A「あぁ…リンプとか…?」
SG「おぉ、いいセンスしてんね！」
ユンギくんがスマホから曲を探してかけてくれた。
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作者名：蘭
| 作成日時：2017年1月18日 1時
