Wings～いつか飛びたつその日まで～ (ページ49)

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日本へ帰省する朝。

JK「やっぱり一緒に行きたかったなぁ」

朝ごはんの目玉焼きを頬張りながら、まだ残念そうなグク。

A「はい、今日のお弁当。グク、いっぱいお土産買ってきてあげるね。それにさ、デビューして人気が出れば日本ツアーだってできるだろ？その時は一緒に観光しような」

グクの頭をポンポンとしてあげると、はにかんだ笑顔で、コクンと頷いた。

グクとジミナを学校に送り出し、私たちも出発する支度をした。

ジン、ユンギ、ナム、ホソクに見送られ、マネヒョンに空港まで送ってもらった。

MN「非公開だからってハメ外しすぎんなよ」

なんて言われながら送り出され、搭乗手続きに向かった。

久々に会えるアッパとオンマ。
楽しみすぎて大事なことを忘れてた…

テヒョン同行ってことは、私…

ナムジャでい続けなきゃじゃんΣ(ﾟдﾟlll)

私はいいとして、問題はアッパとオンマだよ。

久々に帰ってきた娘は息子になってました、だよ⁈

…でも、ナムジャとしてデビューするってことを伝えるために帰るわけだし、仕方ないか。

ただ問題は、どうやってテヒョンにバレないように話をするか。

迂闊に一緒に行く？なんて言うんじゃなかったな。

とりあえず、オンマにカトクを送ってから飛行機に乗り込んだ。

A今から飛行機に乗るよ。帰ったら詳しく話すけど、訳あって男になってるから。申し訳ないけど息子として扱ってね。

離陸まで、テテと一緒に写メ撮って、メンバーのグループトークに送ったりした。

隣でテテはすごく楽しそう。

普段から少し日本語に興味を持っていたテテは、日本語でこれはなんて言うの？あれはなんて言うの？ってしきりに聞いてきた。

元々低音で綺麗な声のテテだけど、日本語を話すテテの声はさらに優しい響きできれいでもっと聴きたくなった。
だから飛行機に乗ってる間、ずっとたくさんの日本語を教えてあげた。

韓国と日本は飛行機に乗ってしまえば、近いものであっという間に到着した。

そこからは空港列車とタクシーに乗って私の実家に向かった。

インターホンを押すと、オンマが迎えてくれた。

テヒョンは私の斜め後ろできちんとお辞儀をして挨拶していた。

リビングにテヒョンを案内して、私はキッチンでお茶を淹れてくれているオンマのところへ向かった。

とりあえず今の状況をちゃんと説明しなきゃ。