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今にも泣き出しそうなジン。
A「ジンは何がうまくいかなかったと思うの?」
ジンは俯いたまま話し始めた。
JN「何て言うか…自分ではいつもよりうまく踊れたと思ってたんだ。振りも間違えなかったし」
私は静かに相槌を打つ。
JN「でもさ、いつも以上にホソクや先生のダメ出しが強くてさ。ミナムヒョンもいないしさ…」
A「そっか。俺もさ、実際今日のジンのダンスがどんなだったか見てないから、何とも言えないけどさ。自分で良いと思ってるだけでOKならそれは自己満にしか過ぎないわけじゃん？だけど、人が見てダメ出しされるってことは、やっぱりまだ改善すべきところがあるわけじゃん？」
ジンはうん…と小さく返事しながら俯いたまま。
A「俺たちの仕事ってさ、人に見られてどう思われるか、どう思わせるかが大事なわけじゃん？だったらやっぱり自己満だけじゃ生き残っていけないと思うんだよね」
JN「うん」
A「でもさ、ダメ出ししてくれるってことは“ここを直せばさらに良くなるよ”ってアドバイスとおなじだと思うんだよね。ジンなら直せるって期待があるから言ってくれるんでしょ？見限られてたら誰も何も言ってくれなくなるよ」
JN「そっか…そうだよね！やっぱ、ミナムヒョンがいてくれてよかった‼ヒョンがいなかったら俺不貞腐れてた」
A「じゃあとりあえずみんなに謝りにいこう？」
JN「そうだね。足引っ張っちゃって申し訳なかったなぁ」
ジン、ごめんね。
ほんとは全然足引っ張ってないから大丈夫だよ。
今度は申し訳ない気持ちが強いのか、また少しかたを落として歩くジン。
うまく誘導して会議室まで連れて行く。
会議室のドアの前。
私がドアを強めにノックして合図。
A「さぁ、ジン。自分でドア開けて？」
ジンはコクンと頷いてドアを開けた。
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作者名：蘭
| 作成日時：2017年1月18日 1時
