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PDは先日の夜と同じようにニコニコしながら話を始めた。
PD「まず、デビューが確定した」
私の目の前に座っている彼らの表情がパァッと明るくなった。
PD「グループ名は“防弾少年団”だ。10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味を込めている。君たちのやりたい音楽を君たちのスタイルでやってくれればいい」
“防弾少年団"…
なんかちょっとダs…←
いやいや、でも自分達のスタイルを貫けるって、なんかかっこいいな…
PD「そして、今まではソクジン、ユンギ、ナムジュン、ホソク、ジミン、テヒョン、ジョングクの7人で練習生として過ごしてきたわけだが、これけら新たにクォンさんを含めた8人でデビューしてほしいと思っている」
そうか、この7人はすでに今までも練習生として一緒に過ごしてきたのか。
そんな中に突然私なんかが加わってうまくいくのだろうか…
私の中には不安しかなかった。
PDは構わず話を続ける。
PD「そして、テヒョンとクォンさんはデビュー当日まで非公開練習生として、活動してもらう」
A「非公開…練習生…?」
PD「要するに、他のメンバーは名前も顔も公開されるが、君たち2人はデビュー当日まで正体を明かさない。練習風景などのVTRにもほぼ出てくることはない」
それって…
TH「なんか俺たちはいないみたい…」
テヒョンくんは、明らかに不服そうな顔をしている。
確かに。
非公開なまま、デビューできない可能性だって考えられる…
PD「まぁ、そんな暗い顔するな。非公開練習生は悪い意味ではない。ようするに、秘密兵器なんだよ、君たちは」
TH「秘密兵器⁈なんかかっこいい‼」
“秘密兵器”と言う言葉に急にテンションが戻るテヒョンくん。
単純かwww
そんなテヒョンくんとは反対に私の不安は晴れない。
そんな私の表情を見てPDは言った。
PD「クォンさんはまだ何か不安があるようだね」
A「えぇ…まぁ。」
PD「無理もないだろう。今日初めてここへ来て、こんな話を聞かされているんだ」
そう言うPDの顔をは、私の不安を全て悟っているかのようだった。
PD「とにかく今から一度8人で練習室行ってみるといい。百聞は一見にしかずだよ(^^)」
PDの言っていることはイマイチ理解できなかったが、とりあえず練習室へ移動することにした。
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作者名:蘭 | 作成日時:2017年1月18日 1時