大人未満 ページ42
宮舘side。
.
蓮「おはよーございまーす」
渡「…はよ」
おや。
楽屋の扉が開いてどことなく肌がツヤっとしている気がするAと不機嫌な翔太が揃ってやって来た。
佐「あれ？今日2人一緒？」
蓮「まあね〜」
渡「…」
ドカッとたまたま空いていた俺の左隣、ソファの角に座った翔太は目を瞑って誰も何も触れるなオーラを放っている。
こういう時の翔太は本当は構って欲しいんだけど…まあ面倒っちゃ面倒だから、構えないなら下手に手出さず放っておくに限る。
そしてこれまたたまたま空いていた俺の右隣にAが座る。…調子良い人と悪い人で俺を挟むのやめて頂きたいんだけど。ふと違和感を覚えて右隣を見る。
蓮「ん？なにー？」
「いや？」
なんだろうな。
見た感じ特に何も変わった様子は無いんだけど。
不思議そうに首を傾げていたAが、それ以上何も言わない俺を見て特に詮索することもなく自分の時間を過ごし始めた。
キャップを脱いで髪をかき上げた時。
「…あ。」
匂いだ。
右隣からも左隣からも、似たような香りがしてる。
「…ふっかは知ってるの？」
蓮「へっ…」
耳元で声を潜めてそう尋ねればAは分かりやすく動揺する。
「翔太の家に泊まったんでしょ？翔太の匂い」
恐る恐ると言った様子で俺の表情を確認したAは、俺が怒っていないようだと認識すると小さく息を吐いて頷いた。
幸いにもふっかはまだ来てないし、この部屋に居るのは俺とAと翔太と佐久間。それから阿部。ラウールと目黒は飲み物を買いに行っているし、佐久間と阿部も談笑していてAと翔太のことは気にしていない。
「ふっかが来る前にどうにかできる？」
蓮「…香水、ある」
「それ、つけておいで」
ポーチを持って足早に楽屋を出て行ったA。
入れ替わるように目黒とラウールが入って来たけど、特に何も気にならなかったようだ。
「…なにやってんの」
渡「なんもやってねぇよ…」
なるほど。
それで機嫌が悪いわけだ。
「人のに手出すタイプだっけ？」
渡「いーや？」
「Aはふっかの彼女だよ」
渡「…形だけだろ」
フン、と不満げな翔太。子どもか。
「きっとAが充分悩んで決断したことなんだから…水差すようなことすんな。」
渡「んだよ…涼太だって納得いってねぇくせに」
「…させるんだよ。それを。」
子どものようで、子どもじゃない。
痛いところをついてくる翔太はやっぱり面倒だ。
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あむ(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！少しずつお話進んで来てるのでお楽しみ頂けたら幸いです☻ (1月9日 12時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
さら - 更新たのしみにしてます！ (1月5日 0時) (レス) @page25 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - あたりんさん» コメント気付かずお返事遅くなってしまいすみません！感想ありがとうございます☻不定期更新ですがお付き合い頂けましたら嬉しいです！ (11月5日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - とても面白いです！更新たのしみにしてます！ (10月23日 11時) (レス) @page7 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年9月28日 1時
