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シャワーを借りて、エステの如く揃いに揃った化粧水やら乳液やらでスキンケアをして貰って、ヘアケアまでして貰った。お肌はぷるぷる、髪の毛はサラツヤ。
さすが、美容番長…
「至れり尽くせり…」
当の本人は私のケアを一通り終えてからついさっきお風呂に向かったところで、ズボラな私を見兼ねてあれこれしてくれるのがお兄ちゃんみたい。
ん？さっきも同じようなこと思ったな…
ああ。風磨くんもお母さんみたいに世話焼いてくれたんやっけ。
私の周りには面倒見の良い人が多いのか…私がそうさせてるのか…前者やと信じたい。
翔太くんがお風呂に入ってる間に軽くストレッチをして、白湯も貰った。もういつでも寝れる状態。
でも家主を差し置いてさっさと寝るのは忍びないし…翔太くんが戻って来るまで台本読んで待っとこ。
これってさっくんが言うには原作は初っ端から結構ラブシーン満載らしいけど、ドラマは抑えめらしくてちょっと安心。
風磨くんとがっつりラブシーンって…飲まれそうで嫌。
そんなこと考えながらも読み始めたらのめり込んじゃって、翔太くんが戻って来たのにも気付いてなかった。
渡「仕事してんの？」
「ひゃっ…」
また後ろから抱きしめられるまで。
顔だけ後ろに向けると至近距離で目が合って、思わず逸らした。のに。
「っ、」
渡「なんで無視すんの」
またすぐにくって顎を持ち上げられて、翔太くんが覗き込んでくる。今日の翔太くんはずっと強引。
「しょ…近い」
渡「…わざとだけど。」
「……こまる」
渡「なんで？」
なんでって…
渡「朝早いから？」
「え？」
渡「朝早いから、最初俺ん家泊まんないって言ってたでしょ？」
「言うたけど…」
言葉の意味がよく分からんくて戸惑ってたら、追い討ちをかけられた。
渡「ふっかと付き合ってるからじゃなくてね？」
「っ…」
ひゅ、と息が詰まる。
…そうや。私、ここへ来てから今まで、1回もふっかさんの名前すら出してない。
渡「彼氏がいるからダメってわけじゃないんでしょ？」
「…屁理屈。良いわけないやんか……」
渡「なんで？…好きな人がいるから、とかでもなかったじゃん」
「…、」
渡「朝が早いだけが理由なら、良くね？
俺まだ納得いってないんだよね…Aとふっかが付き合ってるって。」
このまま流されろよ、って。
まるでそれは…悪魔の囁きのように。
私が言葉を発するのを拒むみたいに唇が食べられた。
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あむ(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！少しずつお話進んで来てるのでお楽しみ頂けたら幸いです☻ (1月9日 12時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
さら - 更新たのしみにしてます！ (1月5日 0時) (レス) @page25 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - あたりんさん» コメント気付かずお返事遅くなってしまいすみません！感想ありがとうございます☻不定期更新ですがお付き合い頂けましたら嬉しいです！ (11月5日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - とても面白いです！更新たのしみにしてます！ (10月23日 11時) (レス) @page7 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年9月28日 1時
