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幼馴染みかつウソの結婚をする間柄やから撮影中は必然的に風磨くんとの距離は近くなる。
噂には聞いてたけど…風磨くん伸び伸びしすぎ。
めっちゃアドリブ入れてくるから笑い堪えんの必死。
でもそんな座長のおかげで現場は常に和気藹々としてるんやけど。
渡「やなんだけど」
「そんなこと言われても…」
赤信号。
助手席に座る翔太くんが私の左手を捕まえる。
撮影の後、風磨くんたち共演者さんとご飯を食べて、お酒を飲んだ翔太くんを車で家まで送ってあげてたら唐突に文句をぶつけられた。
渡「Aが俳優として演技で正当に評価されてんのは嬉しいけど、やっぱメンバーのラブシーン間近で見んのはきついわ」
唇を尖らせる翔太くん。子どものわがままみたいなこと言うやん…じゃあ見やんかったらいいのに。
翔太くんはちょっとでも空きがあれば私と風磨くんのシーンを見学に来る。
風磨になにされるかわかんないから、って言うけど…風磨くん手ぇ早そうに見えて私の嫌なことは絶対しやんし、翔太くんよりよっぽど紳士やのに。
そんなん言うたらこの人すぐ拗ねるから言わんけど…
渡「あがってくでしょ？」
「なに言ってんの。明日も早いのに。」
翔太くん家のマンションに着いて、車ないけど免許はあるから一応って翔太くんが契約してる殆ど使われてない駐車場に車を停めた。薄暗いそこは決して長居するような場所じゃない。
「ほら、帰るから降りて…」
渡「やだ。Aも一緒じゃなきゃ降りない。」
相変わらず捕まったままの左手。
…どうやら今日の翔太くんは駄々っ子モードみたい。
「明日もお互い朝早いのに…」
渡「だからじゃん。泊まってって一緒に行けばマネージャーの送迎の手間も省けて良くね？」
「…連れてくの私やんか」
渡「Aの好きなアサイーボウル作るよ？」
にーって子どもがいたずら思いついた時みたいに笑う。
ぐ…私がしょった(5)に弱いって知ってて…
自炊をしやん翔太くんが辿々しい手つきで作ってくれるアサイーボウルを私が大好きなのも知ってて言ってる。
…ずるいぞこの人。
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「お邪魔します…」
渡「あーい」
結局絆される意志の弱い私…
真っ暗なリビングに入ったところで、鼻を掠める優しくて爽やかな香り。
「翔太くん…」
渡「Aがうちに居んの、久々」
耳元で翔太くんの声がして、すり、と首の後ろにあたる鼻がくすぐったい。
早くこの腕から抜け出さないと。
頭ではそう思うのに。
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あむ(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！少しずつお話進んで来てるのでお楽しみ頂けたら幸いです☻ (1月9日 12時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
さら - 更新たのしみにしてます！ (1月5日 0時) (レス) @page25 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - あたりんさん» コメント気付かずお返事遅くなってしまいすみません！感想ありがとうございます☻不定期更新ですがお付き合い頂けましたら嬉しいです！ (11月5日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - とても面白いです！更新たのしみにしてます！ (10月23日 11時) (レス) @page7 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年9月28日 1時
