君の心を奪いたいのに ページ34
佐久間side。
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走り出すヒナのタクシーにぶんぶん思いっきり手ぇ振って見送る。多分あははって声出して笑ってるヒナがはっすーに似てかわいーのなんのって。
蓮「お待たせ〜」
阿「日向くん無事帰れそう？」
蓮「うん！家着いたら連絡してって言うた」
阿「そっかそっか。」
「んじゃ、俺らも戻るか！」
俺たちが泊まってるホテルはここから歩いてすぐのとこ。
時刻は22時に差し掛かるところで、はっすーは欠伸を噛み殺してるつもりなんだろうけどバレバレ。
俺からすれば夜はまだまだこっからなんだけど…お姉ちゃんスイッチがオフになったはっすーはもうお眠なんだろーなあ。頑張ってたもんね。お姉ちゃん。
阿「なんか…後は寝るだけって思うと呆気ないね」
「あら。阿部ちゃんもそう思う？」
蓮「ふふ ライブの後ってやたら寂しくならへん？」
「わかる〜虚無感すげぇの」
蓮「今日で大阪終わりやし阿部ちゃん家で飲む？」
"阿部ちゃん家"というのは阿部ちゃんが宿泊してる部屋のことで。どうにも毎度居心地が良いその場所はいつしか俺たちの中でそう呼ばれるようになっていた。
「いーの？はっすー」
蓮「なにが？」
キョトンとするA。
一応、あなた深澤の彼女なんじゃないの？
なんて思うけど口には出さず。
眠そうだけど、って誤魔化して。
蓮「まだ元気！…やからもうちょっと付き合ってよ」
寂しんぼめ。
あかん？って俺らが断るわけないって分かってて聞いてんじゃん。それ。家主？の阿部ちゃんも、俺は全然平気だよって笑ってる。
じゃ、各々シャワーとか済ませてもっかい集合ねってことになって2人とは一旦ホテルの部屋の前で解散する。
俺が先に阿部ちゃんの部屋に着いて、我が物顔でベッドに寝転んでゲームを起動させる。これこれ。ライブのルーティーンと言ったら阿部ちゃん家でゲームだよね。
阿「あ。部屋の前着いたって」
少ししてから携帯を見た阿部ちゃんが言って、はっすーが足取り軽く入って来た。
「はっすーシャワー浴びたらそのまま寝落ちしちゃうかと思ってた」
蓮「なんか逆に目ぇ冴えたよ！」
サッパリした〜とご機嫌なA。
ヘアクリップで緩くまとめ上げられた髪からポタリと雫が落ちた。
阿「ねぇ、乾かして来なかったでしょ。髪。」
蓮「だって早く来たかってんもん」
阿「はぁ…風邪引くよ？」
徐に洗面所に向かった阿部ちゃんはドライヤーを手に戻って来て、Aの髪を乾かし始めた。
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あむ(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！少しずつお話進んで来てるのでお楽しみ頂けたら幸いです☻ (1月9日 12時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
さら - 更新たのしみにしてます！ (1月5日 0時) (レス) @page25 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - あたりんさん» コメント気付かずお返事遅くなってしまいすみません！感想ありがとうございます☻不定期更新ですがお付き合い頂けましたら嬉しいです！ (11月5日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - とても面白いです！更新たのしみにしてます！ (10月23日 11時) (レス) @page7 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年9月28日 1時
