末っ子を見習え ページ28
深澤side。
.
佐「おい#ふかはすトレンド入りしてんぞ！！」
大阪の最終公演が終わるや否や佐久間が携帯片手に叫び出す。
「Aちゃーん、俺らトレンドらしいよ？」
蓮「んー？どこのなにが？」
佐「PPPの入り！」
ラ「ああ〜今日ふっかさん攻めてたね！」
あ、ちょっかいかけたやつか。
まあそりゃ刺さるよね。自分で言うのもなんだけど、俺とAのコンビって人気だもん。
蓮「これ？」
「んぉ」
目「え、なにしてんの」
俺がライブ中したみたいに挑発的な笑顔で俺の顎を持ち上げたAちゃん。
たった今楽屋に戻って来ためめが目の色を変えて俺らの間に割り込んで来た。
「おーおー不可抗力よ？」
両手を上げて降参ポーズ。
今のは俺なんもしてねぇじゃん！
佐久間が話の流れを簡単に説明するとめめの目から殺気が消えた。こいつAのことになると容赦ねぇからな…
目「なんでふっかさんだけ話題になんの？」
佐「納得いかねーよな？！深澤以外にもひっつき虫してたのにさあ！」
確かに、特定のこいつと…とかはなく。
Aちゃんはこの3日間メンバーみんなと距離が近かった気がする。
そう。
「…パフォーマンス中ならそれ口実にできるもんねー？」
蓮「………」
Aちゃんの隣で。
この子にしか聞こえないぐらいの声で言うとチラ、と俺を見上げてくる。
蓮「そんなんじゃ、ないもん…」
ちいさなちいさな声。
ほんと、ウソが下手。
素直になれないAちゃんは、「アイドルの向井康二」になら近付けるんだもんね。
カメラの前でなら康二はAを拒まない。
ファンを大事にする康二のことだ。心配かけるようなことはしたくないはずだから。
ただでさえ既に『なんかはすこじ倦怠期？』って囁かれ始めてるのに。
「仕事中に私情挟んじゃダメじゃん」
蓮「…ふっかさんこそ。」
佐「うわ、なに？また2人の世界？！」
小声で話す俺らに佐久間が突っかかる。
ラ「うざいよふっかさん！」
「なっ…そんなこと言う子に育てた覚えはありません！」
目「反抗期なんだよな」
ラ「ボクお姉ちゃんっ子だからな〜」
「Aとベタベタしたいだけだろ！」
蓮「んふふ」
ラウールに後ろから抱きつかれて満更でも無さそうなA。
…さすが末っ子。甘え方がお見事。
ちょっとはラウの素直さを見習えばいーのに。Aちゃんも、アイツも。
まあ、それは俺もか…自虐的な笑いが溢れた。
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あむ(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！少しずつお話進んで来てるのでお楽しみ頂けたら幸いです☻ (1月9日 12時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
さら - 更新たのしみにしてます！ (1月5日 0時) (レス) @page25 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - あたりんさん» コメント気付かずお返事遅くなってしまいすみません！感想ありがとうございます☻不定期更新ですがお付き合い頂けましたら嬉しいです！ (11月5日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - とても面白いです！更新たのしみにしてます！ (10月23日 11時) (レス) @page7 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年9月28日 1時
