うまくいかない ページ17
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深「さっきめめも言ってたけどさ、Aは自分のこと価値がないみたいな扱いするから…
別に自分のこと無理して好きにならなくてもいーけど、常に危険と隣り合わせくらいの自覚は持っててよ。」
AがどんだけAのこと嫌いでも俺らは好きだよ、って。ふっかさんは言う。
私が受け入れられへん私のことも無条件で愛してくれる人が居てる。その大きすぎる愛情にまた鼻の奥がツンとした。
佐「そーだよ。俺、はっすーの顔に傷でも残ったらさっきのアイツ引っ捕まえてボコボコにするぐらいにはキレてるよ？」
にゃはっていつもみたいに笑うけど、その目は翳っていて、あ。ブラック佐久間や…ってすぐ分かる。
これだけみんなに愛情をたっぷり注いで貰ってるのに、うまく頼られへんかったから招いた事態で、私自身、今回のことは自業自得やなって思う。のに。
向「ちゃうよ…」
深「康二？」
向「Aが悪いんとちゃう…
だって、ストーカーも今回のことも
康二くんのいつもビー玉みたいにキラキラしてる瞳が、真っ暗で、弱々しい声にハッとする。
これ…あかんやつや。
ずっと一緒に居てるから分かる。
壊れちゃう、康ちゃんが。
渡「"あの子"？」
向「……それスノの現場で知り合うた、」
その僅かなワードだけで、さっくんが「カメラの…？」と息をのむ。康二くんと"あの子"は、みんなの中でパッと結びつくほど、確かに距離を縮めていたのだ。…いたように見えた、が正しいんやけど。
優しい康二くんはこれからもお仕事で関わるであろうスタッフさんに露骨な態度は取らへんから、それが"あの子"にとってはきっと救いでもあり、暴走する原因にもなってしまったんやと思う。
向「…俺が可哀想やったからって言うてた。
Aがおらんかったら、俺が幸せになれると思ったって。
…ちゃうのに。俺はただ…Aが笑っててくれたらそれでいいのに……俺がハッキリしやんかったせいで、Aを…こんな目に遭わせたんや…っ！」
「康ちゃ…」
膝から崩れ落ちた康二くんがボロボロ泣き出して、ごめん、ごめんなさいってうわ言みたいに謝り続ける。
軽いパニックみたいになってて、私が近付こうとすると苦しそうに謝るから近付かれへんくて。
岩「大丈夫だよ、誰も責めてない」
向「うっ……、…っ」
なんでこうなっちゃうんやろう。
あの子の言うとおり私がおるせいで康ちゃんは…
ああ、苦しい。
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あむ(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！少しずつお話進んで来てるのでお楽しみ頂けたら幸いです☻ (1月9日 12時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
さら - 更新たのしみにしてます！ (1月5日 0時) (レス) @page25 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - あたりんさん» コメント気付かずお返事遅くなってしまいすみません！感想ありがとうございます☻不定期更新ですがお付き合い頂けましたら嬉しいです！ (11月5日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - とても面白いです！更新たのしみにしてます！ (10月23日 11時) (レス) @page7 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年9月28日 1時
