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どうしよう…
下手に大声出したり無理に出ようとして怪我でもしたらそれこそ大迷惑になっちゃうし。
かと言ってずっとここで大人しく待ってたって迎えが来るはずもないし。
そもそも何の為にこんなことされてるんやろう…
どうすることも出来ず、いろんなことをただ考えては疲れての繰り返し。
どれくらい時間が経ったかな。



「っ!」



ガタガタっと音がして肩が跳ねる。



*「気分はどうですか?」



入って来たのは全身黒ずくめの見覚えのない男性。
身長はめめとか照くんくらいで、薄暗さとマスクであんまり顔は見えへんけど若そうに見える。



「あの、」

*「うわーSnow ManのAちゃんって話、ガチだったんだ」



困惑する私をよそに、ジロジロと舐め回すように見られて気分が悪い。なに、この人。
睨みつけてみてもなんにも感じひんのかジリジリと距離を詰められて、思わず後ずさる。トンと背中に棚か何かがぶつかった。
その人は私の前にしゃがんで、目線の高さが揃う。



*「俺、ちょっと人から頼まれてて。」

「なに…を、」



光のない瞳にゾクッとする。



*「あなたを、めちゃくちゃにして欲しいんだって」

「え、やっ…」



あっという間に両手を頭上でひとまとめにされて、もう片方の手で頬をガッと掴まれた。



「いっ…」

*「これ以上痛い思いも怖い思いもしたくないでしょ?
大人しくしといたほうがいいですよね?」



細身やとは思ってたけど、やっぱり相手は男の人で。
どれだけ身を捩ってもビクともしない腕と、抵抗しようとする度にギリギリと痛む手首も容赦無く潰される頬も、私から抗う気力を奪うには充分だった。



*「諦めました?いい子!
そういうところがムカつくんですかね〜
だってこんなに何もかも兼ね備えててその上性格まで良いなんて、そりゃあ妬まれるか」



なるほどな〜と1人で謎の納得をする男は、Tシャツの裾から手を滑り込ませて来て。
何を言ってるのかさっぱり分からないのに、今からされることは容易に想像がついた。



「やだ…やめて、お願い…」

*「あは、震えてる。あんなに男に囲まれててもまだそんな可愛らしい反応できるんですね!俺もAちゃんのファンになろっかなぁ〜」



悔しいのに、嫌やのに、震えも涙も止まらなくて。
蹴り飛ばして逃げ出したいのに、失敗して痛めつけられるのが怖くて動かれへん。
私ってみんながおらんかったらこんなに無力なんや。
今までどれだけ守って貰ってたんやろう。

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あむ(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます!少しずつお話進んで来てるのでお楽しみ頂けたら幸いです☻ (1月9日 12時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
さら - 更新たのしみにしてます! (1月5日 0時) (レス) @page25 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - あたりんさん» コメント気付かずお返事遅くなってしまいすみません!感想ありがとうございます☻不定期更新ですがお付き合い頂けましたら嬉しいです! (11月5日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - とても面白いです!更新たのしみにしてます! (10月23日 11時) (レス) @page7 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あむ | 作成日時:2023年9月28日 1時

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