知らぬが仏 ページ1
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"Snow Man"のはじまり、滝沢歌舞伎に幕が下りる。
長い歴史のある歌舞伎の世界。
女歌舞伎が江戸幕府により禁じられてから、女性がその舞台に立つことは基本ない。
私も例に漏れず、みんなと同じようには舞台に立てないけど…2018年、康ちゃんや丈くん達と滝沢歌舞伎に参加させて貰ったあの時から、滝沢くんの後押しもあってバレエダンサーやバトントワラーとして。みんなと一緒に夢の世界を教えて貰った。
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白「あの時、女子で唯一Aちゃんが選抜されて実は私らめーっちゃ悔しくて！」
あははっ！といつもみたいにあっけらかんと笑って言うシロ。明日、初日を迎える前に会いたい！と連絡が来て久し振りに2人でご飯に来た。
白「私はバレエやってたし、モモとかは元新体操部やったのに選ばれたのは未経験のAちゃんでさー…」
「ごめん、とは…言われへんけど、あの時ザワついた空気は今も覚えてるよ」
白「あ、ちゃうで？！
確かに悔しかったのは悔しかったけど、正直納得やったし。」
「え？そうやったん？」
自分ではなんで選ばれたんか分からんくて、でも選ばれたからには恥ずかしくないようにってがむしゃらやった。
白「だって未経験やのにそんなん感じさせへんパフォーマンスすんねんもん！」
「いやいや、必死やったよ！」
白「私らには全然余裕そうに見えたよ〜でも滝沢くんは気づいてはったと思うけどな？
女子組からも1人入って貰おうと思ってるーって言われてからオーディションまでのあの短期間で、あそこまで仕上げて来るAちゃんの負けん気っていうの？ド根性が気に入りはったんやろうな〜と思って！」
「ド根性って…」
白「んふふ でもそうやん？
入所したての時のAちゃんからは考えられへんよなあ」
シロはそう言ってニヤニヤ笑う。
…確かに。
当時のままの私やったら今頃どうしてたんやろう。
きっと芽も出ず、花が咲くことなんかないまま辞めて、それこそお母さんが言うような"普通の女の子"として生きとったかもしらへん。
でもそんなん、
「つまんない人生やったやろうなあ…あのままやったら。」
白「ほんま今のAちゃんに出会えて良かった！」
覚醒させてくれた康二くんのお陰やな！とシロが曇りのない目で言う。
「…うん。ほんまに、康ちゃんがおって良かった。」
でもな、シロ。
こんな気持ち知るぐらいやったら、出会いたくなかったとも思うんよ。
キラキラとは程遠い、ドロドロした嫌な気持ち。
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あむ(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！少しずつお話進んで来てるのでお楽しみ頂けたら幸いです☻ (1月9日 12時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
さら - 更新たのしみにしてます！ (1月5日 0時) (レス) @page25 id: f3e4c7f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - あたりんさん» コメント気付かずお返事遅くなってしまいすみません！感想ありがとうございます☻不定期更新ですがお付き合い頂けましたら嬉しいです！ (11月5日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - とても面白いです！更新たのしみにしてます！ (10月23日 11時) (レス) @page7 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年9月28日 1時
