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康二くんの背中に傷って…絶対昨日のやつや。
なんというか…正直昨日のことは無我夢中であんまり覚えてない。
でも、康二くんがひたすら優しくしてくれたことだけは分かる。
初めてってやっぱり痛いと思ってたし、どうしても体が強張る私に康二くんはゆっくり丁寧に付き合ってくれた。
少しは痛かったけど、耐えられへんことなかったし、事後も違和感があるくらい。
困ったことと言えば、昨夜を思い出して康二くんの顔がまともに見れへんことぐらい。
その状態で今から生放送なんちょっとヒヤヒヤするけど…
自販機で康二くんの分も飲み物を買う。
…せめてものお詫びのつもり。
さっくんより少し後に楽屋に戻るともうみんな着替え終わって準備もおおかた終わっている。
後はリハの後にちょこっと直して貰うくらいかな。
ラ「Aちゃんおかえりー!」
「ただいま」
いつもみたいにラウが飛び付いて来て、舘さんが今日も可愛いよって頭を撫でてくれる。そのぬくもりにホッとする。
昨日康二くんに抱かれてから、なんだか自分がおかしい。
康二くんはこんな私を丸ごと受け入れてくれたけど、みんなは?ファンの子たちは?受け入れてくれるだろうか。愛してくれる?私ってほんまにここに居ていいの?
そんなことばかりが頭を過ぎって不安で不安で堪らない。
「…そう言えばスタイリストさんに康二くんの衣装で確認したいことあるから連れて来てって言われてんけど、」
向「あ、そうなん?ほんなら行こかー」
一緒に楽屋を出て、少し離れた通路の陰に康二くんを引き込む。
向「んぇっ!?衣装さんとこは?」
「2人になる口実。これ、飲んでいいよ」
向「ええの?てかなんで?」
康二くんにペットボトルを渡すとキョトンとされる。
「…背中、痛かったやろ?」
向「………ちょ、待って……今その顔はズルない…?」
その顔ってどんな顔?とは聞けず。
だって多分めっちゃ赤くなってることは自分でも分かるし。
向「そういやシャワー浴びた時しみたな〜!とは思ったけど阿部ちゃんに言われるまで忘れてたぐらいやから気にせんでいいよ」
ニカッと笑うこの人はどこまでも優しい。
向「それよりAこそどこも痛いとこないか?」
「私は大丈夫…康二くんが気遣ってくれたから」
向「…ほんなら良かった」
深「今の話なに?」
康二くんの後ろから声がして、大袈裟なほど肩が跳ねる。
深「説明して?」
声の主は綺麗に笑った。怖いくらい。
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あむ(プロフ) - 朝霧さん» コメントありがとうございます!ほっこりして貰えて良かったです☻! (2023年2月18日 21時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - 夢主ちゃんと末っ子ペアが可愛すぎて浄化されました( ᷇ᵕ ᷆ ) (2023年2月18日 15時) (レス) @page25 id: 1e8d183c5e (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 小袖さん» わ〜!そう言って貰えて嬉しいです^ - ^ 溺愛モードでお願いしております♡ (2023年1月31日 2時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - やーん夢主ちゃんかわいい♡すのまんたちにいっぱい愛されてください( ; ; )♡ (2023年1月30日 0時) (レス) @page4 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あむ | 作成日時:2023年1月27日 18時