・ ページ43
深澤side。
.
「珍しいじゃん。2人があんな感じなの。」
向「ふっかさん……」
Aは照に任せて康二を追うと、目立たない階段の隅に涙目で膝を抱える康二が居た。
向「…昨日結局さっくんAの家に泊まったらしくて」
「あー…そうなんだ？」
まあ、だろうなとは思ってたけど。
Aの家に誰かが泊まることくらい今までもあったし、その逆だって。
何が2人に亀裂を入れたのかと思ったら
向「A、さっくんに抱かれたって……」
「…へぇ。」
なるほど。
それは、カッとなる気持ちも分かんなくないわ。
「佐久間も油断なんないね〜」
向「…ふっかさんなんでそんな余裕なん？」
「ん？いや余裕なんてねぇよ？俺も。
でもAが隙だらけなのは今に始まったことじゃないし。…敵を欺くにはまず味方からって言うじゃん？」
向「…え？どういうこと？」
「多分あいつ、嘘ついてるよ。」
康二の頭に分かりやすくハテナが浮かんでる。
これだからAとか康二はチョロいんだよ。
…そこが2人の良いとこで羨ましいとこでもあんだけどね。
「あ、もしもし佐久間〜？」
佐『んぁ…ふっか…？なにぃ？』
今日は入りが遅い佐久間に康二の目の前で電話を掛けると明らかに寝起きの声が聞こえて来た。
「佐久間今どこいんの？」
佐『どこって…家だけどぉ……』
ん〜…と掠れ気味の声で言う。
あれ？という顔をする康二。
「昨日Aのこと喰った〜？」
佐『いやぁ？てかそれさあ！はっすーほんとタチ悪いよ！人のこと誘うだけ誘っといてベッド倒れ込んだら限界突破して寝落ち！俺の立場！！』
「ほら。」
佐『ほら？』
向「でもっ、Aはさっくんに抱かれたって…！」
佐『んぇ？こーじも居んのー？』
「おまえのせいでAと康二が喧嘩してんの。おかげで俺と照の仕事が増えた。」
向「仕事やと思ってたん…？」
「あ〜拗れるって！」
佐『にゃははっ Aがなに勘違いしてんのか知らないけど、俺は"ごちそうさま"って言っただけだからね。』
向「それって…！」
佐『カフェラテね？』
向「…はあ？」
佐『だからーはっすーが寝てるうちにはっすーん家のカフェラテ貰ったから、ごちそうさま〜って』
「どーせそんなことだろうと思ったわ…」
向「服は…！？A服着てへんかったって…」
佐『それは蓮野の言い方が悪ぃわ！服着てないってあれよ？キャミも下着も着てっからね？！』
康二が思いっきり脱力した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1058人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あむ(プロフ) - 朝霧さん» コメントありがとうございます！ほっこりして貰えて良かったです☻！ (2023年2月18日 21時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - 夢主ちゃんと末っ子ペアが可愛すぎて浄化されました( ᷇ᵕ ᷆ ) (2023年2月18日 15時) (レス) @page25 id: 1e8d183c5e (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 小袖さん» わ〜！そう言って貰えて嬉しいです^ - ^ 溺愛モードでお願いしております♡ (2023年1月31日 2時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - やーん夢主ちゃんかわいい♡すのまんたちにいっぱい愛されてください( ; ; )♡ (2023年1月30日 0時) (レス) @page4 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あむ
| 作成日時：2023年1月27日 18時
