末っ子の特権 ページ23
ラウールside。
.
「Aちゃーんっ」
蓮「はいはーい？」
うちで一番小さなその体に後ろからガバーっと抱き着こうがこの人は動じない。
「お腹空いちゃったなあ」
蓮「育ち盛りやもんね〜ランチ行く？」
次の現場まで中途半端にあくもんね！と顔だけこちらに向けてニパッと微笑んだAちゃん。
この後、2人で雑誌の撮影に呼ばれている。
お兄ちゃん達に比べたら、2人きりで過ごせる時間はあんまり多くないけど…今日みたいにモデルとして2人揃って声が掛かることも結構あって。
その時はAちゃんを独り占めできるから、ちょっと優越感。
.
蓮「ラウちゃんなに食べる？」
「んーこの日替わりのやつとオススメと迷ってるんだよねー…」
蓮「じゃあ私こっちにするから私のも食べていいよ！」
「ほんと？ありがとっ」
蓮「ふふふ いいよ〜」
甘い。
Aちゃんはとにかく俺に甘い。
妹弟を甘やかして生きてきたような人だから、歳下は甘やかすもんだーみたいな感覚が染み付いちゃってるんだと思う。
関西の後輩達にもめちゃくちゃ甘いもん。
道枝くんとか。
「ねえねえ、Aちゃんってさ俺の前だとお姉さんぶるよね」
蓮「ぶるというかお姉さんやからね」
あは、と笑われた。
違うんだよ。そうなんだけど…そうじゃないっていうか。
「やっぱりさぁ、歳下は頼りない？」
蓮「えー？急にどうしたん！そんな不安そうな顔して〜」
「茶化さないで真面目に聞いて。」
蓮「…ほんまにどうしたん？ジュースでも飲んで1回落ち着いたら？」
メニューに伸びた白くて小さな手を掴む。
「…そうやってすぐ子供扱いするでしょ」
蓮「…してへんよ。」
「俺だってもうすぐ19歳だよ？」
蓮「あ、ほんまやなぁ！誕生日なに欲しい？」
にこにこ。掴まれた手を気にすることも表情を変えることもしないでやけに落ち着いてる。…悔しい。
蓮「ラウはさ、優しいから…心配してくれてる？
私が歳上やから引っ張っていってあげな、しっかりしな、って無理してないか気に掛けてくれてるんやろ？」
「…うん」
蓮「ラウはよく周り見てるし、気も使えるし、どこに出しても恥ずかしくないいい子やけど…私とおる時くらいそんな空気読まんでも良いよ」
お姉さんは空いてる方の手で俺の頭をふわりと撫でた。
蓮「私、確かに甘え下手やけどラウの前で無理したことないよ！」
元々誰かのこと甘やかす方が好きやから、と照れたように可愛く笑うんだ。
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あむ(プロフ) - 朝霧さん» コメントありがとうございます！ほっこりして貰えて良かったです☻！ (2023年2月18日 21時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - 夢主ちゃんと末っ子ペアが可愛すぎて浄化されました( ᷇ᵕ ᷆ ) (2023年2月18日 15時) (レス) @page25 id: 1e8d183c5e (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 小袖さん» わ〜！そう言って貰えて嬉しいです^ - ^ 溺愛モードでお願いしております♡ (2023年1月31日 2時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - やーん夢主ちゃんかわいい♡すのまんたちにいっぱい愛されてください( ; ; )♡ (2023年1月30日 0時) (レス) @page4 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年1月27日 18時
