見てるだけはもうやめにして、 ページ16
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「本日もよろしくお願いしまーす！」
舘「元気だけは一人前だよね。」
娘でも見守るかのような落ち着きで私をあしらう舘さん。
今日は宮舘先生によるお料理教室、第何段か目です。
「先生、今日のメニューはなんでしょう」
舘「今日はビーフストロガノフです」
「ふぅ〜！ロイヤルぅ！」
舘「貴方がこれがいいって言い出したんですけどね」
「それはオフレコやん？」
響きがなんかオシャレだからっていうただそれだけの理由で選んだビーフストロガノフ。
基本自炊はしないけど、一度覚えてしまえば作れちゃうタイプなので筋は良いらしい。先生曰く。
レパートリーにビーフストロガノフがあるってかっこよくない？
めっちゃ料理できそうやん？
まあ実際作れんのはロールキャベツと焼きそばと豚汁と麻婆豆腐だけですが。
全部このお料理教室で学んだメニューたち。
舘「あれからなんか作ってみた？」
「んーや？私ここでしか作らへんもん」
舘「なんの為に覚えてんの？」
なんの為かって言われたら…
「…花嫁修行？」
舘「まずは相手を探すところからです。」
「ごもっとも。」
次弱火ね、と調理工程を説明しながら他愛もない話をするこの時間が好きやから覚えに来てるって言うたら、どんな顔するんやろ。
涼太くんは私に特別甘いわけでもなければ、厳しいわけでもない。
お互いなんとなくテンションの上がり下がりの波がおんなじで、一緒にいるとすごく楽。
良い意味で涼太くんには気を使わないし、涼太くんもそう。
「どうですか、先生」
舘「うん。今日もなかなかセンスが良いですね」
「えへへ やった〜」
舘「ところでA、最近なにかあった？」
「え？」
完成したビーフストロガノフを盛り付けていると、飲み物を用意してくれていた舘さんがなんでもないように言う。
「なにか…とは？」
舘「なにかはなにかだよ」
「なんで？」
舘「んー…」
ゆっくりと目線を上げた舘さんと、磁石がくっつくみたいに目が合って何故か逸らせない。
舘「綺麗に、なったから？」
この人には何もかも全部、見透かされているような気がして鼓動が早まる。
「…ほんま？ありがとう！
しょっぴーに教えて貰ったスキンケア、ちょっと頑張ってるからかな〜」
舘「へぇ、偉いじゃん」
ほんまは半分も覚えてないけど。
「食べよ食べよ！」
舘「そうだね」
向かい合わせで座って「いただきます」と手を合わせる。
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あむ(プロフ) - 朝霧さん» コメントありがとうございます！ほっこりして貰えて良かったです☻！ (2023年2月18日 21時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - 夢主ちゃんと末っ子ペアが可愛すぎて浄化されました( ᷇ᵕ ᷆ ) (2023年2月18日 15時) (レス) @page25 id: 1e8d183c5e (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 小袖さん» わ〜！そう言って貰えて嬉しいです^ - ^ 溺愛モードでお願いしております♡ (2023年1月31日 2時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - やーん夢主ちゃんかわいい♡すのまんたちにいっぱい愛されてください( ; ; )♡ (2023年1月30日 0時) (レス) @page4 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2023年1月27日 18時
