六曲目 �� ページ32
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先日出会ったコネシマさんは日常生活こそズボラを極めているが、ダンスに対しては非常に真摯に向き合っている。
私とオスマンさんで鍵開け争いをしていた所に乱入してきて連戦連勝、彼が練習に来るようになってから私もオスマンさんも鍵を使っていない。
毎日朝から1人で踊り、昼過ぎに私を引き摺って踊り、夕方にゾムくんを扱き、夜にまた私を引き摺る。
底無しの体力で一日中踊っては、まだ踊り足りないと言わんばかりの顔で渋々帰っていくのだ。
｢おはようございま｣
｢おっそいわお前！もっとはよ来てくれや！｣
｢ひ｣
いつも通りコネシマさんが1人練習をしていると思って、スタジオの扉を開けた。
中は既に軽快な音楽が流れており、誰かしらが練習している。
しかしそこに居たのはコネシマさんだけではなく、もう1人コネシマさんよりやや小柄なダンサー。
｢お前が遅いから俺が女性バリエ延々やらされたやんか！｣
声を聞くに男性、コネシマさんより小柄といえど私よりは大きい。
恐らくコネシマさんの練習に付き合って女性側を踊り続けていたのだろう。
｢勘弁してくれよほんま……加減知らなすぎんねん｣
私が遅く来たから、私が悪い。
｢……なんや、顔色悪ない？｣
｢シャオロン、はよどき｣
｢あ゛！？｣
｢凄むな。ただでさえ関西の人間は押しも語気も強いんやから気ぃつけぇ｣
急激に視界が暗くなり、爽やかな甘さに包まれる。
貧血を起こして目の前が暗くなっているのか単純に光量が落ちているのかさえ分からない。
真っ直ぐ立てているのか壁に寄りかかっているのかも分からない。
｢1個ずつ、足元からや。ヒール履いとるとふくらはぎが張る｣
ぐらぐらする。
きもちわるい。
｢膝伸ばしてケツ引っ込めとき。腹に力入れて平坦に｣
あたまが真っ白になる。
大きく息を吸った拍子に肋骨が開いて、ああ内臓を納めなければと思った。
込み上げる胃酸を飲み下して肋骨に無理やり押し込めば、平時より2割ほど綺麗なくびれに見えるとよく知っている。
｢背中妥協すな。伸ばしてしならせぇよ……ちゃう、胸を突き出すな｣
苦しい、酸素が足りない。
口を開けて必死に酸素を取り込めば、全身に染み渡っていくかのように感覚が戻ってくる。
酷く冷えきった手足が動くようになって、私が倒れないように支えていた脇から背中へと移ったコネシマさんの手がホールドの体勢を取った。
酸っぱくなった口の中を誤魔化すように唾液を飲み下して、恐る恐るコネシマさんの手を握る。
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極p(プロフ) - 主様…めっちゃ好きです()こんな様な話を書きたい…書かせていただいてもよろしいでしょか？ (7月9日 19時) (
レス) @page35 id: f11d12415f (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - 更新お待ちしてます…！ (2022年4月8日 19時) (レス) @page35 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - すこ、、、え、rnさんめっちゃ初心じゃん。解釈違いだったのに引きずりこまれる、、、knさんの変貌好きです。髭面サンダルで普段コンビニ行くくせにスイッチ入れば王たる風格とか、イケメン代表のギャップじゃん、、、 (2021年10月29日 23時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
トロピカルじゅーす(プロフ) - おお…めちゃ面白いです！まぁ、コミュ障の私にとっては一生できないと思いますけど…。でも、本格的な社交ダンスやってみたいなぁ… (2021年10月1日 17時) (レス) @page8 id: f1623e6737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志摩 | 作成日時：2021年9月30日 21時
