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それはさておき、オスマンさんと隅の彼……エーミールさんは知り合いのようだ。
小さく丸まってはいるもののよく見れば彼は手足が長く細く、首も常人より長く見える。
ダンサーの身体の見分けが着くようになってきた実感に心が踊ってしまいそうだ。
これから踊る予定なんだが。
｢解消はしゃあないやろビジネスなんやから。次探さな｣
｢でも゛〜！｣
｢鬱陶しい！やかましい！湿っぽい！｣
おお、いつもは温厚でゾムくん達にイタズラをされても笑って手を握る位で許しているオスマンさんが容赦無く怒鳴っている。
細身で物腰柔らかではあるけれどこうして声を張るとオスマンさんも声が低くて、ちゃんと男性なんだなと思う。
いつもめうめう言って可愛こぶる彼のこういう姿は、言っちゃなんだが、ちょっと怖い。
何せ私はブラック企業出身、恫喝はいつまで経っても慣れなかったことの一つだ。
｢……みっともないとこ見せちゃってごめんな。アレの紹介も後でしたるから着替えてき｣
｢あ、……はい｣
慌てて更衣室に駆け込んで、パイプ椅子に座り込む。
どうしようかな、せっかくオスマンさんがいる日だけどレッスン無しにしてもらおうかな、でもここでやめたら次までに死ぬほど恐怖心膨らませて二度と来れなくなる気がするな。
ノロノロと荷物に手を伸ばしてレッスン着に着替えてしまえば、もはや逃げ場は無い。
大丈夫、別に私に向かって怒ったわけじゃないし。
｢Aちゃん、もうちょいゆっくりでも良かったんに｣
｢いえ、せっかくオスマンさんのお時間を頂いているので！｣
しょも、と眉根を下げるオスマンさん。
隅に居たエーミールさんは顔を洗ってきたのかお手洗いから出てきて、目は腫れているもののいくらかスッキリした顔になっていた。
改めて向き合うとこの人は本当に背が高い。
190くらいあるんじゃなかろうか。
｢こいつはエーミール。この前俺と一緒に試合に出て、同じタイミングで独り身になったダンサーや｣
｢語弊がありませんか！？いえ一度たりとも籍を入れたことは無いのですが！｣
｢それどころかダンス以外で女の手ぇ握ったことも無いやろ｣
｢そ、…………そこまで言いますか……｣
私はそれなりに歳を重ねた成人女性である。
もちろんそっち方面の知識もそれなりにあるが故に、色々と察してしまった。
世界、厳しいなぁ。
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極p(プロフ) - 主様…めっちゃ好きです()こんな様な話を書きたい…書かせていただいてもよろしいでしょか？ (7月9日 19時) (
レス) @page35 id: f11d12415f (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - 更新お待ちしてます…！ (2022年4月8日 19時) (レス) @page35 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - すこ、、、え、rnさんめっちゃ初心じゃん。解釈違いだったのに引きずりこまれる、、、knさんの変貌好きです。髭面サンダルで普段コンビニ行くくせにスイッチ入れば王たる風格とか、イケメン代表のギャップじゃん、、、 (2021年10月29日 23時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
トロピカルじゅーす(プロフ) - おお…めちゃ面白いです！まぁ、コミュ障の私にとっては一生できないと思いますけど…。でも、本格的な社交ダンスやってみたいなぁ… (2021年10月1日 17時) (レス) @page8 id: f1623e6737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志摩 | 作成日時：2021年9月30日 21時
