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『あ、待て、ﾄﾞﾝﾍ!!』
「ﾄﾞﾝﾍこっちいるよー??」
『そっか。違った。こっちはワンコの方だった』
「むぅ。俺、日本語あんまり分からない……」
濡れた毛を乾かそうとしたら、ドライヤーの音に怖がって逃げちゃった子犬。
追いかけて思わず呼んだ名前は、ゆうたのスウェットが窮屈そうなソファーに座る人で
そして無意識だったけど、日本語を喋っていたことを指摘されて気付いた
「あ、ごめん。最近まで日本に住んでたから、思わず日本語になっちゃった」
「俺も行ったことあるよ♪」
「あ、だから日本語って理解出来たんだ。へ〜」
『愛してるよー』
両腕を広げたあとに、ぎゅーって自分の身体を抱きしめ、ポカンとすることを言い出した
ヘラってした顔で
『ほら、Aちゃん。答えてあげなよ』
『なんでよ！ゆうたが返事したげて』
『……僕の好みじゃない』
「だっから、日本語ーー!!!」
わー。もう、どうしよう
すっげー面倒くさいの連れて来ちゃった
とりあえず
イジけてるﾄﾞﾝﾍの横に立って、乾かしたばっかの髪の毛をわしゃわしゃーってしてあげる
あ、なんか嬉しそう
「Aちゃん、その子どうするの？」
「え？飼うよ。日本じゃないから、里親募集出来ないじゃん。知り合いいないし」
「あら、まぁ。困ったわ」
一部始終を眺めていた母親がぽつり。どうしたんだろう？
いつもはあまり私に対してそんなこと言わないのに
「その子にだってお家はあるでしょ？」
「雨の中公園にいたのに？」
「そうだけど……」
「じゃぁ、保護ってことで。飼い主さんが現れるまで」
「んー。まぁ、いっか。じゃぁ、よろしくね？ﾄﾞﾝﾍくん」
「へ!?」
にーっこり。
笑ってﾄﾞﾝﾍに目線を合わせた母
コントみたいに前のめりでズッコケた私……以外は特に気にしてなくて
ちょ、おいおい違うでしょ
そしてﾄﾞﾝﾍも笑って頷くな！
父も優雅に新聞読んでる場合じゃねーっつーの。
「ちっがーーう！飼うのは子犬！ﾄﾞﾝﾍは人だから、帰るお家があるでしょ!?」
大きな声で言い放ったら
「えぇ〜!?」って不満そうな声を出した家族……とﾄﾞﾝﾍ
あれ。私がおかしいの…？
いや、違う、違う。
この空間にマトモな奴がいないだけだ
どうなったら今日知り合ったばっかりの大人の男の人を飼う流れになるのよ。バカかっ!!!
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マリー(プロフ) - みゆさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新は気まぐれになりそうですが、頑張りますσ(^_^;) (2016年4月23日 2時) (
レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 初めまして。とても面白くて引き込こまれました！！お忙しいとは思いますが、クランベリーの方も更新待ってます(*^^*) (2016年3月23日 0時) (レス) id: 9e21b7ba63 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 大智さん» 初めまして。コメントありがとうございます(^^)不定期すぎる更新のこのお話をみつけていただいて嬉しいです。頑張って完結させますね〜(^ ^) (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - う〜こさん» コメントありがとうございますm(_ _)m不定期すぎるので、いつになるか分かりませんが。頑張って完結を目指します(^^;; (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - のの☆さん» こちらこそ。お久しぶりの更新になってしまい申し訳です(´∀｀；)楽しみながら気ままにお話を考えてるので、いつの間にかこんな方向にいっちゃってました（笑） (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリー
| 作成日時：2014年7月31日 0時
