不吉な予兆 01 ページ23
トレーに乗せたグラス
カウンター裏に持っていくと、ニヤニヤしながら出てきたのはアンナさん。
「ね、ねねね。Aちゃん」
「ねが多いですね(笑)なんですか??」
「あそこのさ〜、奥の席の人。Aちゃん狙いなんじゃないの？」
合図された席にいたのは常連のお客さん。
目が合っちゃってペコってお辞儀すると、ニコって微笑み返してくれる
確か……
仕事帰りに来てくれたり
時には朝に来て、コーヒーだけをお持ち帰りしてくれたり
私服で何時間も座ってた時もあったけ
なんだかメガネかけて、難しそうな小説とか読んでたような…
「いやいや。あの爽やかなお兄さんは、ただこのカフェが気に入ってるだけだと思いますけど？」
「そーかなぁ。よくAちゃんのこと見てる気がするんだけどな〜」
「もぉ。変なこと言わないで下さいよ。わたしあそこのテーブルにパスタ持ってきますね」
あんなこと言われたら
ちょっと意識しちゃって、あのお兄さんのいる席を見ないようにしちゃうよね
不器用かっっ。わたし不器用かっ!!
心の中のセルフツッコミは置いといて←
アンナさんの面白そうな視線もスルーしながら、交代の時間。
「Aちゃん。お疲れ様〜。あがってね??」
「え、でも。まだソナちゃんが来てないですよ」
「大丈夫。そのうち来るから、気にしないで」
18時を指す時計の針
迷ってたけど、アンナさんが
遠慮はするもんじゃないの!!!
日本人の悪い癖よ〜って言ってくれたから
バイト仲間のソナちゃんを待たずにカフェを出た。
夕方の街を駅まで歩いて、歩いて、歩く。
あ、れ？わたし、まさかの……!?
あと数メートルで駅ってとこで、忘れ物に気付いて溜息。あぁ〜、もう。
急いで引き返そうとくるっと振り返ったら
目の前に人がいて
大げさなぐらいに驚いて尻餅。
「ひゃっっ!!?」
「うわっ!!」
「い、たたたた」
「すみません、大丈夫ですか!?」
「や、はい。こちらこそすみません……あ……」
見上げたスーツのお兄さんに見覚えあり。
さっきまでカフェにいた、いつものお兄さんが心配そうにわたしを覗き込んでいて
そして、そのお兄さんの手には何故かわたしの忘れ物のタンブラーが。
差しのべられた手に気づかないふりをして立ち上がれば
照れくさそうに頭を掻いてて、こんな時まで爽やかさ全開。
この少女マンガみたいな展開は一体、なに。
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マリー(プロフ) - みゆさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新は気まぐれになりそうですが、頑張りますσ(^_^;) (2016年4月23日 2時) (
レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 初めまして。とても面白くて引き込こまれました！！お忙しいとは思いますが、クランベリーの方も更新待ってます(*^^*) (2016年3月23日 0時) (レス) id: 9e21b7ba63 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 大智さん» 初めまして。コメントありがとうございます(^^)不定期すぎる更新のこのお話をみつけていただいて嬉しいです。頑張って完結させますね〜(^ ^) (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - う〜こさん» コメントありがとうございますm(_ _)m不定期すぎるので、いつになるか分かりませんが。頑張って完結を目指します(^^;; (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - のの☆さん» こちらこそ。お久しぶりの更新になってしまい申し訳です(´∀｀；)楽しみながら気ままにお話を考えてるので、いつの間にかこんな方向にいっちゃってました（笑） (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリー
| 作成日時：2014年7月31日 0時
