散歩 01 ページ3
おかわり!
って、ご飯もハンバーグも口いっぱいに頬張ってもくもぐ
「あー、ほら。ご飯つぶ」
「ひょこ?とっへー」
「食べながら喋らないの、っと、はい」
「えへへ、ありがと〜♪」
頬についたお米を自然にとってあげた自分にハッとする
いつもの癖で世話焼いちゃった
呆然と指の上の米つぶを見てると腹立たしくなったから、またドンヘの頬っぺにペタって戻してやった
そしたら特に気にもせず
器用にペロッと食べやがったから、更にムカつく
「諦めなさい。それがAちゃんの性格なのだから」
「そうよ〜。根っからのお姉ちゃん気質」
「Aヌナ!!!っ、ギャン!!」
「なにがヌナだ。私はこんな出来の悪い弟はいらない」
「そっか……俺、旦那だから弟じゃないね♪」
ダメだ
常識も言葉も通じない
相手にした私がバカだった
「ごちそうさま。散歩に行って来る」
「んっ!?俺…っ、も」
凄い勢いでご飯をかきこむドンヘに呆れて、無視をしてリビングを出た
リードを持って
愛しの我が子の元へと
いつもの定位置
大人しくソファーで寝てるけど、耳がピクピク動いてる
ぽんぽん。
頭を撫でると、ふわっとした独特の毛並みが気持ちいい
「ミミ、お散歩いこっか」
「わん♪」
「………ドンヘが返事しないで」
「ミミの代わりに言ってみた」
う〜んと伸びをして
ピョンっとソファーから飛び降りたミミは小さな尻尾を振って、くりくりの瞳で見上げる
か、可愛い!!!
「いいこね。よし、行こう」
「ドンヘの頭も撫でて」
「アホか、バカ」
「ケチっ!」
唇を尖らせて抗議をしてる大型犬はを置いて、スタスタ玄関へと進む
いってきます
そう声をかけてドアを開けようとしたら、ドンヘに腕を掴まれた
「Aだけはダメ。俺も行く」
「何でよ」
「女の子がこんな時間に散歩は危険だから」
「まだ19時にもなってないから」
「ダメなものはダメなの。よし、行くよ〜」
むんず。
骨張った大きな手が
私の手なんか簡単に包み込んで
引っ張られて始まる散歩
って、おい!!!
「変装してよ。あの目が小さく見えるダッさいメガネ持って来て」
「あ、そだった」
はぁ……
零れた溜息
あんなに頼りないのに、よくアイドルなんてできるね
テレビの中のドンヘは見事に猫をかぶってる
顔は犬顔だけど
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マリー(プロフ) - みゆさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新は気まぐれになりそうですが、頑張りますσ(^_^;) (2016年4月23日 2時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 初めまして。とても面白くて引き込こまれました!!お忙しいとは思いますが、クランベリーの方も更新待ってます(*^^*) (2016年3月23日 0時) (レス) id: 9e21b7ba63 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 大智さん» 初めまして。コメントありがとうございます(^^)不定期すぎる更新のこのお話をみつけていただいて嬉しいです。頑張って完結させますね〜(^ ^) (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - う〜こさん» コメントありがとうございますm(_ _)m不定期すぎるので、いつになるか分かりませんが。頑張って完結を目指します(^^;; (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - のの☆さん» こちらこそ。お久しぶりの更新になってしまい申し訳です(´∀`;)楽しみながら気ままにお話を考えてるので、いつの間にかこんな方向にいっちゃってました(笑) (2016年3月20日 11時) (レス) id: 5924c34302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マリー | 作成日時:2014年7月31日 0時