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【SV】
一人称:俺 (フォーマルな場面では僕、私も)
二人称:君、お前、アンタ、あなた
「どーもはじめまして! 俺は梵創我。梵でも、創我でもいいよ。俺は3年の作曲指揮専攻で……あ、そーだそーだ、もし暇な時あったら、シューティングスターの演奏、聴きに来てよ。後悔はさせないからさ。あ! ドラムが俺ね! 特別にファンサしてあげるからさ♡」
「音楽? 好きじゃないけど。うん、好きじゃない。1回も好きで楽器演奏したことなんてないし、好きで曲作ったこともない。つまんないよ。お前の音楽も。そんな音出してて何が楽しいわけ? お前自身も、誰かのことも楽しませられない音楽なんて、本当に価値がない」
「好きじゃないのになんで音楽やってんだって? そっかそっか、俺が無遠慮だったね。“俺は音楽を愛していて、こんなにも頑張ってるのに、なんで好きでもないやつが評価されてんだよ”って言いたいんだよな? ああそんな怒んなよ、ごめんな、気付いてやれなくて。せめてもの詫びに教えてやるよ。──才能があるからだよ、お前と違って。音楽が好きじゃなくても完成度が高けりゃ人に勝手に響いて評価される。それが音楽、いや、音楽に限らず芸術の根幹だ。第三者が勝手に決めて勝手に感じて勝手に解釈する! だからね、お前の努力とか好きとかその曲にかけた思いとか、知らねえの。お前の音楽がダメなのは〜……お前がダメだから。」
「いっってぇ〜、そんな怒ることないのに。俺のプリティーフェイスに傷でもついたらどうしてくれんの? でもさー、人間って図星突かれた時が一番コンプレックス刺激されて怒るよな。」
「楽しくない音楽に意味なんてないよ。君の音楽は苦しそうで窮屈そう。何が言いたいのか伝わってこない、だから必然的に興味がそそられない。…つまらないってこと。なあ、お前は何に縛られてる? 音楽なんて、最初から形なんてありもしないものの、何に」
「才能があれば努力しないで済むと思ってんの? お気楽な頭してんなぁ、でもわかったよ、なんでお前がダメなのか。よーく、わかったよ」
「俺は俺を救う曲を作る。音楽を楽しみたい、好きになりたい。好きじゃないのに続けたって辛いだけなんてこと、俺が一番わかってるから」
「天才じゃなくても音楽は作れる。でも、頭おかしい奴じゃないと、音楽では食ってけないんじゃない?」
「うーんゴミ! あっはは、そんな顔すんなって、改善すればいいんだからさ。ここ、グダってて退屈だからもっと……」
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作者名:くろせ | 作成日時:2022年6月24日 7時