三十二歩... ページ40
碧「___!!__________!?」
そら「____、__________!!」
リビングの方に行くと、お姉ちゃんとそらるさんの怒鳴り声が聞こえた。
そらるさんからlineで、
“リビングに来るな”と言われたが、今日はやむを得ない。
下手したら、そらるさんまでノマレチャウ。
お姉ちゃんを止めれるのは、今もきっと私だけなんだ。
≪ガチャ≫
『…盛り上がってるとこみたいだけど、
ちょっといいですか?そらるさんにお姉ちゃん?』
そら「A!?」
碧「Aっ!!」
自分でも驚くほど、冷たい声が出た。
そらるさんも固まってる。
でも、今はお構いなしだ。
『そらるさん、申し訳ないんですが、席を外していただけます?』
そら「…リビングのドア前で待っとく。」
もう私の耳にはなにも入ってこない。
今頭にあるのは、怒りの感情だけ。
『…さて、何の用ですか?お姉ちゃん改め、碧さん?』
碧「ハッ、そんなん決まってんじゃない。
貴方が勝手に逃げ出したから、連れ戻しに来たのよ?」
『逃げた?私はそんな事してません。
あなた方の了承はちゃんと得ましたけど?』
碧「飼ってもらってる分際で、偉そうなこと言ってんじゃねぇよ。」
『…っ!!私は、、、
私は飼い犬じゃないっ!!』
人生で一番の悲鳴が出た。
これには姉も驚いたようで、硬直している。
…すると、リビングのドアが盛大に開いた。
そらるさんが驚いて固まってる。
≪バァァァァァァァァン!!!!≫
るすまふ「「Aっ!?」」
後ろから、うらたくん、96ちゃんの姿。
天月くんはやっぱり怖いみたいで、来ていなかった。
さかたんは恐らく天月くんの付き添い。
でも今の私の目には、何も映らなかった。
『私は…、私は!!
私にだって感情があるんだからっ!!
私はあなた達の飼い犬でもペットでもない、人間だっ!!』
碧「…!!
な、何様のつもりなのっ!?
今まで誰がアンタの世話してやったと思ってるわけっ!?」
『世話してくれなんて頼んでないじゃない!!
私がイヤなら、施設なりなんなり入れればよかったでしょう!?』
碧「っっ!!こんのっっヤロ…」
姉が拳を振り上げる。
避けれないと思ったが、何も感じず、私は動かない。
手で受けようとしたその瞬間…
まふ「いい加減にしてくれるかな。」
怒りのオーラを出したまふくんが、姉の拳を止めていた。
その声は、ひどく冷たく、いつものまふくんらしくなかった。
とても怖い何かを秘めていた。
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むめー(サブ垢) - みうと君さん» ありがとうございます! 最近とても放置してました… 反映されてますかね?笑 これからもよろしくお願いしますっ! (2017年11月18日 11時) (レス) id: e4ee9b1cec (このIDを非表示/違反報告)
みうと君(プロフ) - コメ失礼します、楽しく読ませて頂いてます!…失礼ながら,名前設定が反映されていません…もしお忙しくなくて,お時間があれば直して頂けると助かります…!これからも頑張ってください! (2017年11月4日 15時) (レス) id: e9b790e98f (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - ありがとうございます!私はこのコメントと同じLilyなので、フォローしたらよろしくお願いします!! (2017年10月2日 18時) (レス) id: 9ad134d083 (このIDを非表示/違反報告)
みんなの忘れ物(プロフ) - Lilyさん» @lie_mumeです!! (2017年10月2日 16時) (レス) id: 314127b592 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - まじですか!?!?アカウント教えて欲しいです! (2017年10月1日 15時) (レス) id: 9ad134d083 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むめー(みんなの忘れ物) | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/bbs/0je7422438d394p
作成日時:2017年6月10日 21時