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トントン拍子で話が進み、いよいよ荷物を運び出す日。今日は私がオフでリリーさんも帰りが早いらしく、事前に預かった鍵で引越し作業を始める。
とはいえ、引越しのタイミングで処分しようと思ってたものも多いし、短期間の滞在になることを考えて最低限の荷物だけ。
自室がないのはちょっとしんどいけど、短期間やし家賃はゼロ、我儘は言えないので自分で運べる範囲の荷物だけ持ってレンタカーで引っ越し作業。
手伝うと言ってくれた後輩にも、なんとなく引っ越し先を言いにくくて一人で頑張ることにした。
「はー…つかれたぁ」
大方運び終わって、生活に必要な最低限のものを段ボールから出し始める。洋服とか、化粧品とか。勝手に置いていいものかと悩んだけど、好きにしていいよーとの事やったし洗面所に歯ブラシは置かせてもらう。
来るのは半月ぶりくらいやけど、相変わらずスッキリした部屋やなぁ。
今日の晩ご飯どうしよ。一緒に住むって、リリーさん的にはそういうのどうなんやろ。こないだまでは同性同士やったって言うのもあって、時間ある時は作って一緒に食べたりしてた。リリーさんは忙しいし、飲みに行くことも多いし、いらんかったら変に気遣わすのも悪いよなぁ。
そこまで考えてとりあえず目の前の荷物を整理することに決めた。まぁ、しんどかったら出前でもいいしな。
そうしてほとんど整理が終わって、いよいよここに住むんやなぁと実感が沸き始めたころ、スマホがポコンっと鳴った。あ、リリーさん。
もう家?どんな感じ?
お疲れ様です! ほぼほぼ終わりました〜!
既読がついたかと思うと、今度は着信画面。
しかもリリーさんじゃなくて、え、
「もしもし！お疲れ様です！」
『ふはは、声でっか。おーお疲れぇ』
「ゆずるさん！なんで、え、どしたんですか！」
『今リリーと一緒やねん。あれやろ、A今日からリリーと同棲すんねやろ！』
「同棲ちゃいますよ！同居です！」
『どっちでもええわ』
珍しい人から電話が来てテンパっていると、電話の向こうからリリーさんの笑い声が聞こえてきた。
『もう荷解き終わったんやろ？飯行こうや』
「え、いいんですか！？」
『おぉ、ええよ！場所すぐ連絡するから』
その電話のすぐ後、リリーさんからLINEでURLが送られてきた。引っ越し作業の為に動きやすい格好やったから、慌てて用意する。ゆずるさん、ちゃんとお会いするの久しぶりやから嬉しいなぁ。
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にな(プロフ) - mmmさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますので楽しんでいただけると嬉しいです！ (2021年3月5日 0時) (
レス) id: 40e06de20d (このIDを非表示/違反報告)
mmm(プロフ) - 更新楽しみに待っています！ (2021年3月4日 22時) (レス) id: ea58202fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にな | 作成日時：2021年3月3日 14時
