界さんの血界戦線 (ページ8)

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レオ「マジであのクソ先輩…」ページ8

Leo side

ちょえーっす、どうも。
レオナルド・ウォッチっす。
今日も！今日とて！秘密結社ライブラにて！
世界を救います！！

そんなある日の午前、お昼前！
『結界の眷属』容疑がある吸血鬼と交戦中、
なんか女の子が呼び出されちゃった！

…いやよく考えりゃあの子ホント災難だな。
怪我もしちゃったし。
急に呼び出された…のだろうなぁ。
あとなんか外国…？の言葉だったし、
英語も結構アヤフヤのだったから外国人……

…大丈夫、なのかな。
あの子、泣いてたし…。

ﾚｵ「ザップさぁん」
ｻﾞｯﾌﾟ「アン？」

ﾚｵ「あの子…大丈夫ですかね？」

ｻﾞｯﾌﾟ「あ？あの子って…どいつだよ」

ﾚｵ「え！！？
あんた…ホントサイッテーですね！？
もう記憶に無いんですか！？嘘でしょ！？
(ｯﾊｧｰ)…急に出てきた、
『結界の眷属』モドキに
召喚されちゃった子ですよ」

溜息が漏れ出たのは許してほしい。
いやでもホントさっきまで会ってて、
急に知らない所でパニックになってるだろうに、
怪我して泣いてた子供のこと、すぐ忘れる！？

性格の底悪さには一応把握してるけど、
いやホントここまでとか思わないでしょ……

ｻﾞｯﾌﾟ「あぁ、あのちんちくりんか。
……大丈夫じゃねぇか？」

ﾚｵ「いや、そんな簡単に…」

「まぁ、アンタみたいなクソ猿とは断ッ然
紳士なMr.クラウスも居るからね。
平気じゃない？」

ﾚｵ「ぅあっ！チェ、チェインさん！
頭乗らないで下さい！」
ｻﾞｯﾌﾟ「ｱ゛ﾝ⁉︎犬女っ
テメー、乗るんじゃねぇよ！
降りろ降りろ、シッシッ！」

するとチェインさんは眉をひそめて
バイクのサイドミラー越しに
ザップさんを睨んだ。

ﾁｪｲﾝ「馬鹿ねぇ、私が乗ってんのは
アンタのバイクじゃなくてレオの頭。」

ﾚｵ「どっちにしろ嫌っス…って
ザップさん！前、前ーーッ！！」

…

ﾚｵ「…どの出社よりも、断然疲れた…」

ｻﾞｯﾌﾟ「全くだ。」

ﾁｪｲﾝ「呑気に脇見運転なんてするからよ、
このクソモンキー。馬ッ鹿じゃないの？」
ｻﾞｯﾌﾟ「アァン！！？」

ﾚｵ「やめて下さいよ！
きっと僕らが最後ですよ、早く行きましょ｡」

いつだって顔合わせりゃこんな感じだな、
このお二人……。