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「バスコの勝ちー！！」
思い切り打ち付けられた痛みに眉を顰める。
11連勝をしたバスコに、ギャラリー達は大盛り上がりだった。
(ただし、相手が筋肉バカの場合は、途中で盛り返してくることもあるから注意っすね)
――AA、500円没収。
筋肉バカってやつに当たっちゃいましたと、あの選手にもう一度会うことがあれば言わなければと俺は心に誓った。
「A、見事だった。今のは危なかったぞ。鍛えてそうには見えないが…」
「実は知人にちょっとコツを教えてもらっててさ。でもやっぱ負けちゃったな」
「筋肉をつけろ。鍛えたら必ず強くなれる」
「うーん、そうだね。ちょっと運動したほうがよさそうだ」
楽しかったよ、と告げてその場を離れる。
痛む手の甲を庇いながら出店の方へ戻ると、ちょうど流星と蛍介が二人揃ってステージの方にいたのでそちらへ行ってみた。
「蛍介、流星。お疲れ、もう終わったの？」
「あんなモンいつまでもやってらんねえだろ。それに…」
ステージではファッションショーをやっていたらしく、巨大なサメの被り物をした長い黒髪の男子が慌ただしく降りてきたと思ったら緩めのタンクトップを脱ぎ捨て金髪の男子の胸倉を勢いよく掴んで怒鳴り込んでいるところだった。
「お前なぁ！こんなへんてこな服作りやがって！！」
「何がだよ。サマになってんじゃん」
…確かに少し前衛的ではある。
「小学生でももっとマシだぞ！」
「だったら自分で作りゃいいだろ！」
「背が高いからってモデルに選ばれたんだから仕方ねーだろ！」
蛍介と一緒に呆気に取られて二人の遣り取りを見ていたら
「あ、どうも…お疲れ様です、先輩方」
流星が不意にお辞儀をした。
蛍介がそれに倣い軽く腰を折る。
「うん？おー、流星か」
「なあ、俺の作った服どうよ。モデルが微妙だけど」
知り合いだったのか。しかも、先輩。
モデルが微妙といいつつも黒髪の生徒はかなり顔が整っている。
美形ばっかりの学校ってすごいな。
「つーかそっち二人は誰だ？イケメンだな」
「あ…この前転校してきたヤツです。長谷川蛍介。こっちも転校生で、AAです」
「あー！長谷川！お前が噂の？」
「は…初めまして」
「俺こっちのが好み。A？だっけ？よろしくな」
「どうも…？」
好みの基準がよくわからないが、金髪で小柄な方に愛想笑いを返す。
ファッション学科は2年になると学園祭でファッションショーをするらしい。
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はす(プロフ) - 外見至上主義好きで検索したらこんなにも面白いのが見つかるとは思いませんでした！！最高です、腐ってるので尚更好きです、ありがとうございます！！！ (2020年3月29日 14時) (
レス) id: ea36bea7ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ - めっちゃ好みです！更新待ってます！ (2019年4月24日 2時) (レス) id: 3b97929db8 (このIDを非表示/違反報告)
月弥(プロフ) - とても面白いです！！外見至上主義大好きなんです！！ちなみに腐ってるので最高です！！ (2017年12月10日 11時) (レス) id: d5d31cb4b5 (このIDを非表示/違反報告)
ニルヴァーナ(プロフ) - ついたままでしたね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年8月23日 10時) (レス) id: ad95aab6ae (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月23日 9時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涅槃 | 作成日時：2017年8月16日 16時
