猫の猫 (ページ10)

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mg「えーそれ持って食うの？溢さないでね？」

『溢さない！約束する！』

てか風呂入ってから寝ろよとぶつぶつ言う犬を若干無視しつつご飯を食べ始める猫。

『んま〜。おぬも食べなよ。』

と小皿に盛ってくれる猫。あ、確かに美味い。俺と猫は一口が小さいからちびちび食べ進めるけど犬はばっくばく食べ進めて5分後には完食していた。

mg「俺これ片付けるから早くAはそれ食べて風呂入って！寝ろ！」

『ラジャ！』

と猫なりにぱくぱく食べ進め、

『おぬ毛布持つ係ね！』

ぼふっ

と毛布を投げつけて洗面所へ向かった。

俺をなんだと思ってるんだ猫。

mg「おぬよん明日の朝頑張ろうね。」

もう苦労が目に見える。犬なんかため息をつきながら片付けを始めた。

明日の朝はどうなることやら。作戦を練ろうとするとリビングのドアが開いた。

mg「えもうあがったの、てかさまじ髪ちょっとくらい拭いてから来てくんない？」

ロングなんだから余計拭けよ、とこの小言毎日聞いてる気がする。

『おぬが乾かす。』

ん、とドライヤーを差し出された。母親わんこは床を拭きながらぷんぷん怒っている。猫はこれが通常運転。

mg「これ毛布被せたら寝るんじゃね？」

と既に目を閉じかけながらTikTokを見てる猫に毛布を掛ける犬。ロングで時間がかかるから無心で乾かす。

「寝た、な。」

mg「うん。おぬよん部屋に運んで。俺ドライヤー片付けるついでに風呂入ってくる。」

ベッドにそーっと寝かせてさっきの毛布を掛ける。Aが昔から使っている毛布。新しい毛布にしようとすると威嚇してくる。

「おやすみ。」

眠りについてすぐに頭を撫でると擦り寄ってくる姿は本物の猫のよう。前世は絶対猫だったはず。

明日に備えて俺も早く風呂に入って寝よう。

猫を寝かしつけ.おしまい

風呂から上がり、リビングへ戻るとまだ起きていたのか、バラエティを見ている犬。

mg「ヒョン、アラームかけた？」

「うん。A起こす1時間前からつけてる。」

mg「じゃあ俺もそうしよーっと。ヒョンもおやすみ。」

「んー。ボイラー消すなよ。」

mg「ヒョンこそもう温度上げないでね。」

猫が寒そうにしてなければ、な。